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伝説のコンサルタントが教える! 面白いほど会社の実態がわかる決算書の読み方
【第2回】 2014年3月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
後正武

営業利益が2,600億円も改善!
ゴーン・マジックの秘密をつきとめる

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カルロス・ゴーン氏による日産自動車の改革について詳しく知るために、損益分岐点の構造を調べる宿題を出された経太くんと有価さん。改革の秘密は、どうも外注先にあるようです。

損益分岐点を越えた売上げが、
そのまま営業利益につながる

先生 どうだね、ゴーン・マジックの秘密をつきとめるために損益分岐点の構造を解明する宿題、やってきたかね。

経太 おどろきました。日産の平成11年度の損益分岐点は136.7万台なので、133万台売っても赤字でした。
ところがその分岐点が93.5万台に下がりました。
93.5万台売れば、平成13年度の期間経費(いわゆる固定費)はすべてまかなってしまうので、それ以上の売上げ、つまり127.3万台-93.5万台(ほぼイコール)33.8万台分の貢献利益は、すべて営業利益となって残ります。
13年度の1台あたりの貢献利益は71.7万円ですから

71.7万円×33.8万台=2,423億円(万×万=億)

ぴったし計算が合います。

有価 私も分岐点を越えた分が利益となる、という実感がわきました。
構造的な赤字の時は、まず損益分岐の内容をしっかり解析して分岐点を下げることが大切なのですね。

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後 正武(うしろ まさたけ)

1942年生まれ、東京大学法学部卒業。新日本製鐵勤務中にハーバード大学経営学修士(MBA・ディスティンクション)のち、マッキンゼー・アンド・カンパニー(パートナー)、ベイン・アンド・カンパニー取締役副社長/日本支社長を経て、現在東京マネジメントコンサルタンツ代表。ビジネス・ブレークスルー大学大学院教授。著書に『伝説のコンサルタントが教える あまりにやさしい会計の本』『意思決定のための「分析の技術」』(ともにダイヤモンド社)などがある。


伝説のコンサルタントが教える! 面白いほど会社の実態がわかる決算書の読み方

決算書を読み解くことは難しい、と思っている人は少なくない。
けれど、「用語の正しい意味」と「経理のしくみ」がわかれば、決算書は小学校高学年(4年以上)の算数で十分に読み解くことができる。
さらに、ひとつの決算書を単独で検討するより、同じ会社の2つの年度を比較したり、あるいは同業他社の決算書を比較したりすれば、会社の実態が浮き彫りになって、面白いほど決算の内容を深読みすることができる。
この連載では、会社の業績を示す「損益計算書」「貸借対照表」「連結決算」を、すべて会話、すべて実例(ケース)で深く、わかりやすく説明する。

「伝説のコンサルタントが教える! 面白いほど会社の実態がわかる決算書の読み方」

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