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職あれば食あり

証券会社・ゴルフ場の社長からカオスな中古品店へ
景気の浮沈を経て店長が掴んだ「商売の極意」とは?

まがぬまみえ
【第52回】 2014年2月20日
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 モノの流通には大きく分けて2種類ある。新品のそれと中古品のそれ、である。経済情報の多くは新品にフォーカスして書かれているが、果たして、中古品の流通にもその世界ならではのコツはあるのだろうか?

 というわけで、都内某所を歩いた。目についたのは段ボールに入ったままの安納芋。そのなかでもひときわ大きな芋が「看板息子」と称して飾られている。安い帽子やバックが山と積まれていたかと思えば、ショーウインドーにはロレックスなどの高級腕時計がズラリと並ぶ。なぜか、「昔ながらの酸っぱい梅干し」まで売っている。

(なんなんだ、このカオスな店は!?)

 吸い寄せられるように入ってみると、店長らしき人物にジロリと睨まれた。年は50代後半、男性である。

不条理感満載の品揃え
謎の店主の前歴はバブル紳士!?

 「こんにちは」

 店主に挨拶をして、店内をぐるりと見渡す。ダンヒルやデュポンのライター、まではわかる。しかし、水を注ぐと光るグラスにはクビを傾げたくなったし、その横に粒生こしょうがあるのは謎だった。奥のガラス棚には日本人形。と思えば、ロココ調の鏡も無造作に置いてある。どんな客層をターゲットにしているのか、さっぱり見当がつかない。今どき、これほどまでにマーケティングを無視した店があるだろうか?

 「あのぉ、ここはいったい何屋さんなのでしょうか?」

 勇気を出して店主に訊ねる。

 意外にもサバサバと、

 「ディスカウントショップのハシリだね」

 と返される。

 しかし、置いてある品々は中古品。ディスカウントショップとは微妙に違うような気もして、しばらく考え込んだ。

 「以前は金とか宝飾品がメインだったんだけど、今はほら、金がメチャクチャ高いでしょ。一時の4倍くらいになっちゃってるから、とても扱えない」

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人は食べるために働くのか、それとも、働くから食べなければならなくなるのか。そんな素朴な疑問を解き明かすべく、さまざまな職業に従事する人々のランチと人生を追いかける。「職」と「食」の切っても切れない関係を解きほぐす、お仕事紹介ルポ。

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