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大震災3年目の「今」を問う

【新連載】大震災3年目の「今」を問う
復興長期化が生む被災者一人ひとりの意識変化
個々の人生を肝に銘じ住居再建に取り組む
――岩手県大船渡市 角田陽介副市長

角田陽介[岩手県大船渡市副市長]
【第1回】 2014年2月28日
著者・コラム紹介バックナンバー
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大船渡町中心部で嵩上げ工事が進む大船渡駅周辺整備事業

東日本大震災後に入学した中学生が卒業する。そして復興の長期化は被災者一人ひとりにも意識の変化を生む。個々の被災者には個々の人生があることを肝に銘じ、少しでも早く被災者の皆さんが仮設住宅から退去して、新たな人生を歩んでいけるよう日々努力していきたい。

震災後に入学した中学生が
3月に卒業するという時の流れ

 東日本大震災から3年が経過しようとしている。国家公務員は2年程度で転勤することが多いため、私がお付き合いしている復興庁の職員も、復興庁創設時(2012年2月)から在職している職員は少数派になってきた。

 私自身を振り返ってみても、震災直後に国土交通省で1度局内異動を経験し、その1年後に大船渡市に赴任してきている。また、当時は幼稚園の年少になる目前であった息子がこの4月から小学生になる予定であり、震災後に授かった娘がもう声を発しながら立って歩いている。身近な事柄に照らして考えてみると、この期間は本当に長く感じられる。

 学校の校庭には今でも多くの仮設住宅が存在する。3年というのは、中学校の学生生活と同じ期間だ。仮校舎で学んでいる生徒もいる。自分たちの本当の校舎で学ぶことも、自分たちの校庭で運動することもないまま卒業していく子供たちがいるということだ。とても心が痛む。少しでも早く本格的な住まいの復興を成し遂げ、校庭を生徒たちが自由に使える日が戻って欲しいと思う。

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大震災3年目の「今」を問う

この3月で東日本大震災から丸3年が経つ。被災地ではいまだ校庭に仮設住宅が建っているため、自分が入学した中学校の校庭で一度も運動できず卒業する生徒たちもいるというほどの長さだ。各自治体も、被災者もそれぞれ生活や考えに、時の流れに伴う変化が表れているという。日常では震災関連の記事が極端に少なくなる中で、自戒の意味を込めて被災地の「今」を追う。

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