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四面楚歌から八方美人へ
舛添都政に安堵の都庁の面々

週刊ダイヤモンド編集部
2014年3月24日
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中規模国家並みの13兆円超という巨額予算(特別会計を含む)を持つ東京都。時に大統領にも例えられる権限を持つ都知事の座に就いた舛添要一氏は、想定外の“安全運転”を見せている。

都庁第1庁舎7階にあり、16万5000人の職員を束ねる“玉座”の座り心地に、舛添知事は「まあ普通の椅子ですね」と述べた
Photo by Hiroaki Miyahara、Bloomberg via Getty Images

 2月12日の昼前。東京都議会議員の野党会派幹部は、会派ごとに割り当てられた控室で、ある人物が現れるのを待ち構えていた。

 その人物とは、この日に都知事として初登庁した舛添要一氏。

 しばしば大統領制に例えられる都政にあって、新知事の初登庁日に行われる各会派への就任あいさつ回りは、知事と議会のパワーバランスや都政の前途を占う上で、象徴的なセレモニーとされる。

 かつて、石原慎太郎元都知事は3選時のあいさつ回りで、当時激しく対立していた野党に「借りはバッチリ返すからな」とすごみ、歴代最多得票に気をよくした猪瀬直樹前都知事は「共産党の支持票も僕の所へ来ている」と軽口をたたいた。そして、その都度、知事と各会派との間では、短いがそれだけに修辞抜きの舌戦が繰り広げられた。

 だが、そんな15年近くにも及んだ都知事と野党会派のつばぜり合いはこの日、あえなく霧消した。

 「女性の意見にも、しっかりと耳を傾けたい!」

 喜色満面の舛添都知事は、知事選で対立した野党会派の1年生都議にも、リップサービスを交えながら、3度にわたってこうべを垂れたという。

 「肩透かしを食らった」と幹部都議は頭をかく。「てっきり、嫌みの一つぐらいはぶつけられるものと想定して、切り返しの文言も考えていたのだが……」。

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