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世界を巻き込む。【エッセンシャル版】――日本のモノづくりで途上国のブルー・オーシャンをつかむために
【第3回】 2014年3月25日
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中村俊裕 [米国NPOコペルニク 共同創設者兼CEO]

なぜ日本企業は
途上国でイノベーションを起こせないのか?
企業とNPOの連携が「これからのビジネス」をつくる

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「途上国で受け入れられるような製品がなぜつくれないのか?」
「なぜ我が社はグローバルなイノベーションを起こせないのか?」

企業がグローバル展開、特に途上国を中心としたBOP市場で生き残っていくには、イノベーションが欠かせない。しかし、その方法を知っている企業はどのくらいあるだろうか?
いま、途上国で「真のイノベーション」を起こす方法を知っている、あるNPOが注目を集めている。その名は、コペルニク(Kopernik)。国連、世界銀行、マサチューセッツ工科大学(MIT)だけでなく、パナソニックなどの伝統的なモノづくり企業から協業のオファーが殺到しているグローバルな組織だ。
コペルニク共同創設者で、初の著書『世界を巻き込む。』を上梓したばかりの中村俊裕氏に、日本企業がグローバルに成功するためのエッセンスを聞いていく連載の第3回となる今回は、これから途上国でイノベーションを起こしていくうえでは必須だという「企業とNPOの協業」について話を聞いた。「ハイブリッド・バリュー・チェーン」「シリコンバレー化する世界」など、ヒントになるキーワドは必見。(構成:廣畑達也)

ハイブリッド・バリュー・チェーン
――企業とNPOの連携に秘められた可能性

――コペルニクの大きな特徴として、国連やパナソニックなど、さまざまなプレイヤーと一緒にプロジェクトを進めている、という点が挙げられます。

中村俊裕(なかむら・としひろ)
米国NPOコペルニク 共同創設者兼CEO。
京都大学法学部卒業。英国ロンドン経済政治学院で比較政治学修士号取得。国連研究機関、マッキンゼー東京支社のマネジメントコンサルタントを経て、国連開発計画(UNDP)で、東ティモールやシエラレオネなどで途上国の開発支援業務に従事。アメリカ、スイスでの国連本部業務も経験し、ソマリア、ネパール、スリランカなど紛争国を主にカバーしていた。
2009年、国連在職中に米国でNPO法人コペルニクを設立。アジアやアフリカをはじめとする途上国の、援助の手すら届きにくい最貧層が暮らす地域(ラストマイル)へ、現地のニーズに即したシンプルなテクノロジーを使った製品・サービスを提供する活動を行い、貧困層の経済的自立を支援している。
2010年、2011年には、クリントン元米大統領が主催するクリントン・グローバル・イニシアティブで登壇。2011年にはテック・クランチが主催する「クランチーズ」で表彰。2012年、世界経済会議(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選出された。また、テレビ東京系の「ガイアの夜明け」やNHKなどメディアへの露出も増加している。現在は大阪大学大学院国際公共政策研究科招聘准教授も務め、マサチューセッツ工科大学(MIT)、コロンビア大学、シンガポール大学、オックスフォード大学、東大、京大など世界の大学で講演も行っている。

中村 古巣の国連から声をかけてもらったときは、非常に感慨深かったですね。ほかにも国際機関だと世界銀行、大学だとMIT(マサチューセッツ工科大学)や慶応大学、企業ではパナソニックベネッセとも一緒にプロジェクトを進めています。もちろん、途上国の現地団体や実際のユーザーとのつながりも非常に重要です。

――そうした多様な組織との連携は、どんなメリットがあるのでしょう?

中村 イノベーションが加速していく、ということが挙げられます。もはやイノベーションの担い手は、企業だけに限られるものではありません

 政府、大学、NPO、一般市民などのプレイヤーがそれぞれの役割を果たし、そしてこれらの担い手を有機的につなげていくことが、これからの世界でイノベーションを起こしていくためのカギになると僕は思っています。

「ハイブリッド・バリュー・チェーン」という言葉を知っていますか?

――ハイブリッド・バリュー……?

中村 舌をかみそうな表現ですよね(笑)。ですがこれは、社会起業家を支援するアショカが2003年に支援しはじめた、「途上国の問題解決の1つのアプローチとしての、企業とNPOのパートナーシップ」を指しています。

――NPOと組むことでイノベーションが……? 営利と非営利が手を組むというのは、コペルニクの活動にとっても重要だと聞きましたが、中村さんご自身の実感としてそう感じてらっしゃるのでしょうか?

中村 そのとおりです。

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    2009年、国連在職中に米国でNPO法人コペルニクを設立。アジアやアフリカをはじめとする途上国の、援助の手すら届きにくい最貧層が暮らす地域(ラストマイル)へ、現地のニーズに即したシンプルなテクノロジーを使った製品・サービスを提供する活動を行い、貧困層の経済的自立を支援している。
    2010年、2011年には、クリントン元米大統領が主催するクリントン・グローバル・イニシアティブで登壇。2011年にはテック・クランチが主催する「クランチーズ」で表彰。2012年、世界経済会議(ダボス会議)のヤング・グローバル・リーダーに選出された。また、テレビ東京系の「ガイアの夜明け」やNHKなどメディアへの露出も増加している。現在は大阪大学大学院国際公共政策研究科招聘准教授も務め、マサチューセッツ工科大学(MIT)、コロンビア大学、シンガポール大学、オックスフォード大学、東大、京大など世界の大学で講演も行っている。2012年、ダイヤモンド・オンラインに連載「世界を巻き込む途上国ビジネス」を寄稿。著書に、『世界を巻き込む。』がある。
    ☆中村氏twitterアカウント: toshikopernik
    ☆コペルニク・ジャパンfacebookページ: http://www.facebook.com/kopernikjapan


    世界を巻き込む。【エッセンシャル版】――日本のモノづくりで途上国のブルー・オーシャンをつかむために

    いま、あるNPOが世界中から注目と支持を集めている。
    その名は、コペルニク(Kopernik)。
    「モノづくりの新しい可能性を感じさせるテクノロジーを集めたNPO」
    「誰もが納得できるかたちで寄付できるオンライン・マーケットプレイス」
    「クラウドファンディングを活用したマッチングモデル」
    「途上国の真のニーズを拾い上げることができる組織」
    などなど、その多様な側面から、国連や世界銀行といった国際機関、マサチューセッツ工科大学(MIT)や慶応大学などの大学、スタンフォード大学発のベンチャー企業といった、世界をリードする企業、組織から協業のオファーが殺到、世界中でともにプロジェクトを行っている。また最近では、企業、なかでも途上国への進出で悩む伝統的なモノづくり企業からもアツい注目を集め、パナソニックをはじめとして、多くのプロジェクトが進む。

    その団体を率いるのが、共同創設者兼CEOの中村俊裕氏。マッキンゼー、国連を経てニューヨーク、そしてインドネシアで起業したグローバルリーダーで、2013年にはダボス会議のヤング・グローバル・リーダーにも選出された人物だ。
    本連載では、初の著書『世界を巻き込む。』を上梓した中村氏に、
    ・BOPビジネス:途上国の本当のニーズのつかみ方
    ・日本のモノづくりの可能性と、世界でその技術を活かすための条件
    ・企業とNPOが手を携えることで得られるメリットとは
    ・グローバルに活躍できる人材とは
    などのテーマでそのエッセンスを語っていただいた。モノづくりに携わる人必見。

    「世界を巻き込む。【エッセンシャル版】――日本のモノづくりで途上国のブルー・オーシャンをつかむために」

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