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日本総研 次世代の国づくり「インパクト・インベストメント」

1500万ドルのファンドを設立
ベネッセを突き動かした危機意識

――日本総研マネージャー渡辺珠子、同コンサルタント菅野文美

渡辺珠子 [日本総合研究所創発戦略センター マネジャー],菅野文美 [日本総合研究所創発戦略センター コンサルタント]
【第1回】 2014年4月2日
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「新興国・途上国市場を開拓する」「イノベーションを起こす」。最近、極めて頻繁に目にするテーマだ。そして、このお題をどうやったら達成できるのかを知りたい、と願ってやまない人も多いだろう。そんな方々にとっては朗報かもしれない。この2つのテーマを同時に達成するアプローチとして、近年注目されている方法がある。

「インパクト・インベストメント」。

日本では新しいコンセプトの投資だが、すでに欧米にはインパクト・インベストメントを活用して、新興国や途上国市場に入り込み、イノベーションの種の発掘を行い、自社の次なる成長の原動力を育てつつある企業が存在する。本連載では、インパクト・インベストメントの解説と共に、すでに実践している企業へのインタビューを通じて、上記2つの達成の道筋を明らかにする。

新興国・途上国市場への
新しいアプローチ方法

 近年、トヨタ自動車グループがミャンマー・カンボジア・ラオスで、自動車の修理・点検・部品供給のサービス事業を展開したり、パナソニックがインドに事業開発センターを設置して現地のニーズをつかんだ製品開発を進めたりと、より深く現地に入り込もうとする日本企業の動きが目立つ。

 しかし、当然のことながら、変化が激しい新興国市場をしっかり理解するには時間がかかる。調査会社を通じて市場調査を行なったり、日本の政府機関に働きかけて、現地政府機関との関係性を構築して、いち早く情報を入手するべく奔走する。また、いざ進出するにしても、現地のビジネス様式に合った柔軟な組織体制や事業構造を検討し、頼れる現地パートナーを探して、とやるべきことは山積している。

 「そんな議論はもう聞き飽きた」
 「具体的に何をすれば良いのか、それを知りたい」

 というご意見の方。それはごもっとも。

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渡辺珠子 [日本総合研究所創発戦略センター マネジャー]

わたなべ たまこ/名古屋大学大学院 国際開発研究科(国際開発専攻)修了後、メーカー系シンクタンクにて中国を中心としたアジア諸国のマクロ経済動向調査、ODA関連調査等に携わる。2008年に日本総合研究所入社。09年度に国際協力機構のBOPビジネス促進制度に関する制度設計に従事。現在、主に日本企業の新興国におけるソーシャル・ビジネス立上げを支援している。

菅野文美 [日本総合研究所創発戦略センター コンサルタント]

すげのふみ/東京大学文学部社会学科卒業、コロンビア大学国際・公共政策大学院卒業。国際NGO中国事務所にて中国農村部の教育事業・地域開発に携わる。デクシアクレディローカル銀行東京支店審査部を経て、2011年に日本総合研究所入社。主に、新興国におけるソーシャルビジネスやインパクトインベストメント立上げを支援している。


日本総研 次世代の国づくり「インパクト・インベストメント」

「インパクト・インベストメント」。まだ日本では聞きなれない新しいコンセプトの投資スタイルだ。だが、すでに欧米ではこれを活用して新興国・途上国市場に入り込み、イノベーションの種を発掘し、自社の次なる成長の原動力に育てつつある企業が存存在する。本連載では日本総研で新興国市場開拓を専門とする研究員が、インパクト・インベストメントに第一線で取り組むグローバル企業のキーパーソンにインタビューし、その真髄に迫る。

「日本総研 次世代の国づくり「インパクト・インベストメント」」

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