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地方暮らしはどんなもの?
お試し移住サイトで、引っ越し前に体験

吉田由紀子
2014年4月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
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湘南エリアの別荘、マンションで「お試し移住」が体験できる「microstay(マイクロステイ)」。募集中の稲村ヶ崎の別荘は、相模湾を一望するロケーション

 通勤ラッシュと縁を切りたい。朝、サーフィンしてから会社へ行きたい。広い庭で野菜作りを楽しみたい。子どもとキャッチボールしたい。

 都会を離れ、地方でストレスのない生活を送る若い世代が、ここ1、2年増えつつある。ライフスタイル誌を開くと“住みやすい地方都市”といった特集も頻繁に目にするようになった。

 地方移住といえば、ひと昔前は「田舎暮らし」のイメージが強かったが、最近はちょっと様子が違う。生活インフラが整い、文化的な「中規模の地方都市」が人気だ。そんな気運の中、“最初の一歩”を応援するサービスが次々と登場している。

生活感のあるお試し物件を提供

 「microstay(マイクロステイ)」は、湘南エリアへの「お試し移住」ができるマッチングサイト。対象物件は、鎌倉や葉山の別荘・マンションだ。閑散期や募集期間といった物件の「空白期間」を利用し、文字通り、小さな移住体験を提供している。

 募集中の物件を見てみよう。相模湾を望む稲村ヶ崎の別荘。平日は東京のマンションで過ごし、金曜の夜に稲村ヶ崎へ帰宅する“デュアルライフ”の実践者がオーナーだ。自然の中で暮らしたいと築80年の民家を買い、自らリノベーションした一軒家を提供している。

 滞在は1週間単位。サイト上から申し込むと、運営者や別荘オーナーも参加するfacebookグループが作られる。「明日の夕食は外で食べたいけど、どこがオススメ?」「8時台の東京行き電車の込み具合は?」といった具合に、SNSやメールでゆるやかに交流しながら生活を楽しんでもらう仕組みだ。

 地元のライフスタイルを実感してもらうため、オーナーには可能な限り私物を残してもらっている。家具や食器、サーフボードなど趣味の道具もそのままといった具合。利用者は移住希望者だけでなく、ITベンチャー企業が開発合宿のような形で使用する例もあるという。

 「お試し移住は、いまや大半の自治体が取り組んでいる仕組みです。しかし、ほぼ全ての物件が借り上げで、空間を提供するだけ。暮らし体験を利用者に任せてしまっている。その土地に暮らす人の想いや匂いを感じ、生活を疑似体験しながら、ゆるやかに移住を考えていってほしいんです」とmicrostayを立ち上げた川村達也さんは話す。

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