繰り返しになりますが
文系学生の大半はまず営業に配属されます

 4月になりました。いよいよ就職活動が本番を迎えました。

 もちろん、皆さんの意識では「とっくに始まってるよ!」ということでしょうが、ルール上は4月1日から採用選考のための面接が始まるのですね。

 産業界にはホンネとタテマエが時に大きくズレるという一面がありますが、あなたの目の前にいる面接官は、真摯にあなたを見きわめようとしています。

 ぜひ、真剣勝負で臨んでください。

 昨年12月から連載してきた「できるビジネスパーソンはみんな営業で成長した」は、本稿が最終回です。

 営業という仕事について、さまざまなことを語ってきましたが、いかがでしょうか。営業に対するイメージは変わりましたか?

 最終回は、これまでの連載もふまえて、まとめをしたいと思います。

「文系学生の大半は営業に配属される」。この事実を指摘することから連載はスタートしました。

 そうであるなら、営業という仕事の実際について、少し知っておいた方がいい。それが私の考えです。つまり、業界研究だけでなく、業種も研究することをお薦めしたい、ということです。

 そこで、理解の一助になるように、営業の分類についても説明しました。

心から「営業がやりたい」と面接で言えれば<br />内定確率は格段に上がる

 もちろん、営業という仕事について、かなり正しく理解している学生も少なくありません。模擬面接などを通して、そう感じます。

 おそらく本を読んだり、会社説明会やOB訪問を通じて、その実情を知ったからこそ、志望するに至ったのだと思います。

第1回で、次のように書きました。

営業はかなりクリエイティブな仕事である
売上という数字で評価されるので、わかりやすく達成感がある
営業という仕事は人脈が広がり、それによって自分が成長できる
営業とは、自分を売り込む仕事でもある

 これらはすべて正しいのですが、このうち「営業はかなりクリエイティブな仕事である」ということについて、もう少し説明することにします。