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アマゾンが「立体スマホ」を開発中!?
“3D界初”の成功事例になれるか?

瀧口範子 [ジャーナリスト]
【第291回】 2014年4月16日
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ユーザーの視線を4つのセンサーで追跡して
裸眼で3D表示を可能にする

 アマゾンが、今年後半にも自社製のスマートフォンを発売する予定であることが明らかになった。

 同社が電子書籍リーダー、タブレットに続いてスマートフォンに乗り出すことは、長い間うわさされていたこと。だが、いよいよ最近になって、シアトルやサンフランシスコでディベロッパーを集めてデモを行い、開発のエコシステムに加わるよう働きかけているようだ。製品は6月にも発表され、発売は9月と言われている。当初は60万台を出荷する模様だ。

 このスマートフォンの驚くべきフィーチャーが、立体画像が見える3Dスクリーンである。

 このスマートフォンには、ユーザーの視線を追跡する4つのカメラやセンサーが搭載され、それによって特殊な眼鏡なしに画像が立体的に見るしくみだ。

商品が立体的に見えれば
購入者も増える?

 それにしても、この3Dスクリーンをアマゾンは何に使おうとしているのだろうか。それにはいくつかの可能性がある。

 もちろん1つは、アマゾンのショッピングでの利用だ。現在、アマゾンのショッピングサイトでは、製品の写真がほとんど静止画となっている。角度を変えて商品を多方向から捉えた写真もある。だが、これが立体画となり、さらに回転できるようになったらばどうだろうか。製品が手に取るように見えるようになるだろう。

 アマゾンが今、とくに力を入れているファッションや靴では、立体画はさらに効果を発揮するはずだ。今でもビデオでモデルが登場して、クルリと回転して服を全方向から見せたりするが、これが立体になるインパクトはかなり大きいはずである。

 アマゾンは、書籍でも「なか見!検索」といったしくみを取り入れている。オンラインショップでは立ち読みはできないし、実際に手に取ることや試着はできないが、立体画像や立体ビデオはそれに限りなく近い体験を提供するという点で、これは非常にアマゾン的なサービス精神と表れと言えるのだ。

 とくに、スマートフォンから買物をする人々は、コンピュータやタブレットほど多くない。スマートフォンでの買物にはまだまだ伸びしろがあり、アマゾンはここをテコ入れしようとしているとも見える。

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瀧口範子 [ジャーナリスト]

シリコンバレー在住。著書に『行動主義: レム・コールハース ドキュメント』『にほんの建築家: 伊東豊雄観察記』(共にTOTO出版)。7月に『なぜシリコンバレーではゴミを分別しないのか?世界一IQが高い町の「壁なし」思考習慣』(プレジデント)を刊行。


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