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経済は世界史から学べ!
【第9回】 2014年2月5日
著者・コラム紹介バックナンバー
茂木誠 [駿台予備学校 世界史科講師]

“お金儲けは善ですか? 悪ですか?”
「資本主義」の原点、カルヴァンの教えとは?

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世界経済は「資本主義」に基づいて動いています。しかしそもそも、「資本主義」という考え方はどこから生まれたのでしょうか?そのルーツは古く、ヨーロッパの「宗教改革」にまでさかのぼります。「資本主義の生みの親」とも言える、カルヴァンの思想とその歴史的背景を追っていきましょう。

中世ヨーロッパにおける
カトリック教会の金儲け術

 中世ヨーロッパにおいて、カトリック教会は「蓄財や同胞からの利子取り立ては、『罪』である。しかしその罪は、教会への寄進によって免れることができる」という教えを利用して、莫大な財産を築きます。

 カトリック教会の総本山はローマ市の西、ヴァチカンの丘に建つサン=ピエトロ大聖堂です。聖堂の老朽化に伴い、教皇レオ10世は再建を命じます。

 レオ10世の本名は、ジョバンニ=デ=メディチ。フィレンツェ共和国の最高指導者でメディチ銀行頭取でもあるロレンツォ=デ=メディチの次男です。メディチ家は、ルネサンスにおいて芸術家を支援した一族としても有名です。

 財界出身の最初の教皇が行ったのは、贖宥状(免罪符)の大量発行です。なぜ、こんなことを行ったのでしょうか?

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茂木誠(もぎ・まこと) [駿台予備学校 世界史科講師]

駿台予備学校世界史科講師。
「東大世界史、難関国立大世界史」等の講座を担当。映像を駆使したストーリー仕立ての講義は、「歴史の流れ」がわかると大好評。予備校の東大受験クラスから初学者まで、あらゆる学力の生徒を教えるテクニックがある。時事問題を歴史的な切り口から考察する『もぎせか館ブログ』を運営するブロガーとしての顔も持つ。

 


経済は世界史から学べ!

本連載は「世界史というレンズ」を通して、経済をより深く理解するというアプローチをとったものです。
経済(お金)に関する事柄は、ある日突然生まれたものではなく、歴史的な必然性を持って生まれます。
ゆえに、その歴史の必然性を知ることで、経済をより深く理解することができるのです。
増税、TPP、円高、デフレ、バブル、国債、恐慌etc。
「そのとき、何が起こっていたのか」という歴史の流れを知ることで、経済の「なぜ」「どうして」がスッキリわかるようになります。
著者は、駿台予備校講師の茂木誠氏。「東大世界史」「難関国立世界史」等の講座を担当する実力派です。
歴史の流れをわかりやすく、そして深く理解させるプロフェッショナルが、「経済を世界史から学ぶ」という試みに挑戦します。

「経済は世界史から学べ!」

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