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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

「将来の幹部候補」という言葉に騙されるな!
転職先で“部長気取り”をした新米マネージャーの顛末

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第113回】 2014年5月19日
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 「転職した職場で自分は期待されている」

 もしもあなたが転職者だったとしたら、そう考えながら仕事をするのはもちろん構わないことです。しかし、が、過度な期待をかけられていると勘違いすると、取り返しのつかない過ちをおかす可能性があります。

 転職を決断するか否かで迷っているとき、「将来の幹部候補だと思っている」などと、甘い言葉をかけられることがあります。そしてこの甘い言葉は、転職後の立場を確約した話だと思いながら行動し、周囲との軋轢を生んでしまう人がいます。どうして、そんな勘違いが起きてしまうのでしょうか?今回は、そうした勘違いをしたばかりにトラブルを起こしてしまったある転職者の話を紹介したいと思います。

人材紹介会社経由での
中途採用者確保&転職が当たり前に!

 ここ最近、景気の回復にともなって、あらゆる業界で人手不足な状況が顕著になってきています。それを象徴するように、学生の就職活動も売り手主導に変化。来春2015年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.61倍と、前年の1.28倍より+0.33ポイントと大幅に上昇(リクルートワークス研究所の調査より)。また、3月末時点の内々定率は16.4%%と前年同月比で大幅改善しています(マイナビの調査より)。

 ただし、学生が入社するのは来年の春の話。おまけに即戦力ではありません。そこで頼るのが、中途採用です。人事部は採用活動を加速するため、人材紹介会社に人材の確保を頼る会社が増えてきました。厚生労働省「雇用動向調査」によると人材紹介会社経由での転職は約9万人(2010年)。その数は急激に増えています。一方、転職サイトで欲しい人材を確保するのは困難になりつつあります。

 取材した介護系企業の人事マネージャーも、

 「掲載すれば応募はあるものの、選考を経て採用に至ることがほとんどありません」

 と嘆いていました。知名度の高い大企業・外資系企業であれば、応募数も多くて、転職サイト経由で人材の確保も可能かもしれません。ところが、中小企業は知名度や待遇面で勝負が厳しくなります。そこで、人材紹介に依頼して、このように転職相談を担当するキャリアアドバイザー経由で転職希望者にアピールする方法が選ばれるようになってきたのです。

 「G社について、規模は小さいけど、業界1位の商品をいくつも有しています。これから将来が有望な会社です。一度、応募してみたらどうでしょうか?」

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

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