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オヤジの幸福論

忘れちゃならないDCの活用(2)

後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]
【第29回】 2014年6月3日
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前回は確定拠出年金(以下、DC)の特徴についてお話ししました。DCでは加入者が自分の責任で資産運用を行う必要がありますが、一方で所属企業の倒産リスクから解放され、掛金の所得控除による節税効果を享受できるなどのメリットがあります。今回は、そのDCを現在の加入者がどのように活用しているのかをお伝えしましょう。すでにDCに加入されているオヤジの方は、ぜひ、ご自身の現状と照らし合わせてみてください。なお、ここでは特定非営利活動法人 確定拠出年金総合研究所とアライアンス・バーンスタイン株式会社が共同で実施し、2013年11月に公表したDC加入者(20代から50代の男女2、696名)を対象としたサーベイの結果に基づいて説明します。

オヤジはライフプランへの取り組みで一歩リード

 まず、自分年金形成のベースになるライフプランへの取り組みについて見ていきましょう。ライフプランへ興味・関心があると回答した人は加入者全体では53%となっている一方、オヤジ世代(男性、50代以上)は64%と全体よりも10ポイント以上も高くなっています。さすがに老後の生活が間近に迫っているオヤジ世代は、他の世代よりも自分年金についてよく考えているのでしょう。ちなみに、この数字が最も高いのは20代の女性で、65%がライフプランに興味・関心を持っていると回答していることから、若い女性が自分の将来に不安を感じている様子が伺えます。20代の娘がいる方はお互いのライフプランについて、一度話し合ってみてはいかがでしょうか。

 では、興味・関心だけでなく、実際にライフプランを作成したことがある人はどのくらいの割合なのでしょうか。加入者全体では24%であるのに対し、オヤジ世代は42%となっており、こちらは20ポイント近くも高くなっています。オヤジ世代は行動に移している人の割合も高いということです。余談ですが、同世代(50代以上)の女性の回答は43%とオヤジ世代よりわずかに高くなっています。一般的に女性は男性より年金額が低い場合が多く、老後の生活についてはより深刻に考えている人が多いのかもしれません。

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後藤順一郎 [アライアンス・バーンスタイン株式会社 AB未来総研 所長]

慶應義塾大学理工学部 非常勤講師。1997年慶應義塾大学理工学部管理工学科卒業。97年株式会社富士銀行(現 株式会社みずほ銀行)にて、法人向け融資業務に従事。2000年みずほ総合研究所に勤務し、主として企業年金向けの資産運用/年金制度設計コンサルティングに従事。06年一橋大学大学院国際企業戦略研究科にてMBA取得。同年4月アライアンス・バーンスタイン株式会社に入社。共著書に「企業年金の資産運用ハンドブック」(日本法令 2000年)、「年金基金の資産運用-最新の手法と課題のガイドブック-」(東洋経済新報社 2004年)などがある。

 


オヤジの幸福論

年金支給が70歳支給になるかもしれない。公的年金ばかりか企業年金も怪しくなっている。銀行の金利も微々たるもの。平均寿命が延びるほどに老後が不安になってくる。自分で自分を守るためにどうしたらいいのか。オヤジの幸福のために自分年金について教えます。

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