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三谷流構造的やわらか発想法

「当日配送可」は物流だけの差なのか
~ヨドバシ・ドット・コムで冷蔵庫を買ってみた

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第87講】 2014年5月29日
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朝、キッチンに鳴り響く異音!

 5/21朝、わが家のキッチンに異音が鳴っています。「ぴーーっ、ぴーーっ」

 異音といっても、ある意味聞き慣れた「ドアが開けっ放しですよ」という冷蔵庫の警告音です。

 でも、ドアはちゃんと閉まっています。なのに警告音は止まりません。何かが挟まっているのかと、4つのドアを確かめましたがそれもありません。「ぴーーっ、ぴーーっ」っという、小さめの、しかし確実に不快な警告音が、朝食どきのキッチンと食卓に響き続けます。高2の三女も、妙にイライラしている様子。さてさてどうしましょう。

 この冷蔵庫は三菱電機の1995年製。8年前の引っ越しでもそのままで、これまで家族5人の食卓を支えてきました。これまで特段の故障もなく、優等生の冷蔵庫です。

 なのでまずは、三菱電機のコールセンターに電話しました。HPを見ると、なんと驚いたことに「365日24時間対応」と。冷蔵庫やエアコンなどの故障の場合、これは助かります。さっそく電話してみると「電源のコンセントを抜いて、5~10分置いて放電させてから入れ直してみてください」「それでダメなら修理です」

 なるほどと思ってやってみましたが、電源を再投入して数分経ったらまた「ぴーーっ、ぴーーっ」

冷蔵庫の平均買い替え期間は、単身・一般世帯ともに10年強。買い替え理由の6割強は「故障」です。うちの冷蔵庫はなんと19年選手。立派な引退時期です。

 この十数年で、ずいぶんエネルギー効率も上がった*1)といいます。それならわが家も、冷蔵庫を買い替えることとしましょう。そう決めたのが当日の朝10時頃のことでした。

*1 同じ401~405Lのものでも、1999年から2012年の13年間で、年間消費電力は約800kWhから200kWhと、4分の1となった。特に2007年以降の性能向上が著しい。これだけで年間1万円の電気代の節約になる。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

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