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経営請負人の時代

同質性が高い日本社会でも、やはり企業が
ダイバーシティを推進しなくてはならない理由
――アクセンチュア株式会社 
代表取締役社長 程 近智氏

南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]
【第21回】 2014年5月29日
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世界120ヵ国以上のクライアントに、経営コンサルティング、テクノロジーサービス、アウトソーシングサービスを提供するアクセンチュア株式会社。グローバル企業であり、先進的なダイバーシティ企業である同社は、日本法人においても2006年から本格的にダイバーシティ推進の取り組みを進め、変革を起こしている。その仕掛け人である代表・程氏に、ダイバーシティについての考えを伺った。

企業は国を選ばない
多様性の受容が、成長企業を生む

ほど・ちかとも
アクセンチュア株式会社 代表取締役社長。1960年神奈川県生まれ。スタンフォード大学工学部卒業後、82年アクセンチュアに入社。91年コロンビア大学経営大学院でMBAを取得。95年パートナーに就任。2000年に戦略グループ統括パートナー、03年に通信・ハイテク本部統括本部長。05年9月に代表取締役となり、06年4月に代表取締役社長に就任。

南 ダイバーシティの必要性についてお伺いしたいのですが、社会の同質性が高く、そんなに多様性がない日本の社会に、ダイバーシティは必要なのかな、と思うことも正直あります。日本企業がダイバーシティを推進しないといけない理由は何だと思いますか。

程 ある日系企業の創業者から聞いた話が分かりやすいと思います。その人は「国は沈んでもうちは沈まない」と言っていたのですが、その会社は、外国人の採用や企業買収に積極的でした。たしかに企業は国を選ばないので、世界をフィールドにビジネスを展開し、世界中の人材を求めるのであれば、税金が安い・人材が多い・差別がない国や場所に企業は集まってくるでしょう。もちろん、日本だけでビジネスをやっていくのならダイバーシティは必要ないかもしれません。ただし、今後日本の労働人口は確実に減っていくとされているなか、国内だけで事業を拡大させるには限界があると思います。

南 なるほど。国内のリソースだけでは限界があるということですね。

程 それに、マーケットのグローバル化に加えて、顧客ニーズは多様化しており、ビジネスモデルの賞味期限が短くなっていることからも、組織や人材に多様性があることと、それを認め合うことは重要だと思います。このダイバーシティの第一歩が女性の活躍です。フォーチュン誌が発表する売上高上位500企業のうち70%以上が少なくとも1人の女性幹部を有していますし、業績面でも女性役員比率の高い企業の方が高い業績を上げていることがわかっています。

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南 壮一郎 [株式会社ビズリーチ代表取締役]

1999年、米・タフツ大学数量経済学部・国際関係学部の両学部を卒業後、モルガン・スタンレー証券に入社し、M&Aアドバイザリー業務に従事。その後、香港・PCCWグループの日本支社の立ち上げに参画。幼少期より興味があったスポーツビジネスに携わるべく、2004年、楽天イーグルスの創業メンバーとなる。チーム運営や各事業の立ち上げサポート後、GM補佐、ファン・エンターテイメント部長などを歴任し、初年度から黒字化成功に貢献。 2007年、株式会社ビズリーチを設立し、代表取締役に就任。日本初の個人課金型・転職サイト「ビズリーチ」を運営。2010年、プレミアム・アウトレットをイメージしたECサイト「LUXA(ルクサ)」を開始。2012年、ビズリーチのアジア版「RegionUP(リージョンアップ)」をオープン、2013年2月、IT・Webエンジニアのためのコラボレーションツール「codebreak;(コードブレイク)」をオープン。著書に『ともに戦える「仲間」のつくり方』『絶対ブレない「軸」のつくり方』(ともにダイヤモンド社)がある。

 


経営請負人の時代

「経営のプロ」として、社外から登用される社長や役員。彼らの経営哲学、プロフェッショナルなビジネスパーソンになるための秘訣、自身の市場価値を高めるキャリアの磨きかた、若きビジネスパーソンへのメッセージなどを語ってもらうインタビューシリーズです。聞き手は、平均年収1000万円以上レベルの人材と企業をマッチングする会員制転職サイト「ビズリーチ」代表の南壮一郎。

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