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W杯代表サッカー選手のように
和製マーケターが世界で活躍するには?

海外で日本企業が現地人材確保に苦戦する理由

藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]
【第56回】 2014年6月9日
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史上最強のW杯チームと
日本企業とアジア

 いよいよサッカー・ブラジルワールドカップが、6月13日(日本時間)より開催されます。ブラジル大会は実に64年ぶりということもあり、サッカー大国でのW杯開催に世界中が興奮に包まれる光景が目に浮かびます。

 そのなかで、ザッケローニ監督率いる日本代表チームは、2011年のアジアカップを制した実績などから国内史上最強のチームといわれ、今回のW杯では過去最高の戦績だったベスト16以上の成果を上げてくれることに大きな期待が寄せられています。

 強い日本代表チームができたのは、主力選手の多くが海外のクラブチームで活躍し、日常的にレベルの高い試合を経験していることが大きな要因の一つであることは間違いないでしょう。若い選手が海外に飛び出し、より高い目標にチャレンジできる環境が、日本でもようやく整ってきたのです。

 さて、日本サッカーが他流試合に揉まれて強くなっていく姿とは裏腹に、多くの日本企業は今、グローバル企業の攻勢に苦戦しています。これまで中心だった北米系IT企業に加え、円安などを背景に中国企業の日本進出も進んでいることから、国内の外資系企業数は、今日3000を超えるともいわれます。

 グローバル企業は、圧倒的な事業スケールによってコストダウンを図り、収益を上げ、さらにマーケティングをかけて新規開発投資するという成功のスパイラルをつくり上げ、日本を含む世界市場を席巻していきます。

 では、日本企業は、どこに生き残りの発露を見出せばよいでしょうか。日本や欧米先進国は、すでに成熟社会であることを考えると、人口が増え、経済が急速に発展している近隣諸国、つまり、アジアマーケットでのシェアの確保が、多くの日本企業にとって最重要戦略と位置付けられることは明白です。

 実際、欧米の企業よりも地理的にアジア圏に近い日本企業のアジア進出の歴史は長く、近年ではタイなど、すでに日本企業の事業基盤がしっかり出来上がっている国も少なくありません。日本ブランドの高い品質は、アジアのマーケットからも強い支持を得ています。

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藤田康人 [インテグレート代表取締役CEO]

慶應義塾大学を卒業後、味の素株式会社を経て、92年、フィンランド人の社長と二人でザイロフィン ファーイースト社(現ダニスコジャパン)を設立。素材メーカーの立場から キシリトール・ブームを仕掛け、キシリトール製品市場はゼロから2000億円規模へと成長。07年、株式会社インテグレートを設立し、代表取締役CEOに就任。著書に『どう伝わったら、買いたくなるか』『99.9%成功するしかけ』 『漂流する広告・メディア』講演活動も行っている。integrateGroupウェブサイト:http://www.itgr.co.jp/

 


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