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JR東日本が山手線新駅設置を正式発表
グローバルで存在感を示す街作りとは
――明治大学専門職大学院長 市川宏雄氏に聞く

ダイヤモンド・オンライン編集部
2014年7月7日
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今年6月、東日本旅客鉃道(JR東日本)は山手線の品川駅と田町駅の中間に、新駅を設置することを発表した。開業時期は2020年。これまでも新駅ができるとの観測は繰り返し出ていたが、ようやくプロジェクトが動き始める。東京五輪に合わせた東京の街作りに弾みがつくのは間違いないが、単に駅ができれば東京が活性化するわけでは決してない。五輪後も東京が世界で存在感を発揮できる街作りを目指さなければ、日本全体の地盤沈下は避けられない。東京活性化のためのキーポイントは何か、都市開発に詳しい明治大学の市川宏雄・専門職大学院長は、開発成功のカギは「他のエリアにない特徴を打ち出せるかどうか」だと指摘する。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン編集部 津本朋子)

いちかわ・ひろお
1947年、東京生まれ。早稲田大学理工学部建築学科、同大学院博士課程を経て、カナダ・ウォータールー大学大学院博士(Ph.D)を取得。財団法人国際開発センター、富士総合研究所(現・みずほ情報総研)主席研究員、明治大学政治経済学部教授(都市政策)を経て、現在は明治大学で専門職大学院長と公共政策大学院ガバナンス研究科長を務める。先進国から発展途上国まで、世界中で都市整備や地域開発に数多く参画。国内では、東京都や特別区などの基本構想審議会、都市計画審議会等の会長・委員などのほか、国土交通省、国際協力機構などの委員を多数歴任。
Photo by Toshiaki Usami

――新駅誕生に期待が高まっている。

 新駅構想自体はずいぶん前からあった。私が「山手線に新駅ができる本当の理由」(2012年、メディアファクトリー新書)で書いた話が、ようやく実現に向けて動き出した。今回、JR東日本は発表の際に「にぎわい空間」という言葉を使用している。つまり、単に駅を新設するというだけでなく、周辺の開発も合わせて、新しい街作りを志向しているということだ。ここに私は大きな期待をしている。

 JRは駅の開発は得意だが、駅も含めた街作りという点になると、少なくともこれまでは三菱地所や三井不動産、森ビルのようなデベロッパーの力量には遠く及ばないというのが、私の率直な感想だ。今回の新駅プロジェクトでは、ぜひとも街作りを成功させてもらいたい。

――新駅の立地面での魅力は?

 何と言っても交通面だ。品川エリアは羽田空港から電車で10~15分。27年に開通予定のリニアの駅も品川にできる。また、休止中の貨物線を活用して、田町周辺から羽田空港に新線をつくることも検討されている。都心のダウンタウン、新宿や渋谷などはそれぞれ、後背圏を持っている。新宿なら中央線や西武線沿線だし、渋谷なら東急線や井の頭線沿線というような具合だ。その意味で、新駅エリアの後背圏は羽田を通じた海外、そしてリニアを通じた名古屋や大阪ということになる。

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