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三谷流構造的やわらか発想法

ソニーは「何」を狙うべきか?
~シェア3.5%のXPERIAの力

三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]
【第90講】 2014年7月10日
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スマートフォン購入は
デザインで決めてきた

前回のソニーアクティブスピーカー SRS-X3でも書きましたが、最近スマートフォンをソニーのXPERIA ZL2 SOL25に買替えました。これで私のスマートフォン歴は3代目となりました。IS03(シャープ)、HTC J ISW13HT(台湾HTC)、XPERIA ZL2(ソニー)です。

 iPhone 3Gが日本で発売されたのが2008年7月。3GS(2009年6月)、4(2010年6月)と進む中、私は折りたたみの携帯電話を使い続けました。それとiPodの組合せで十分でしたし、通信関係をau/KDDIで揃えていたので、変えるのが面倒だったこともあります。プラス、iPhoneがあまりにも売れたので、天の邪鬼のムシが騒ぎました。

 「みんなが持っているものを持ちたくない」

 2010年11月末にauからIS03が出たとき、「これだ!」と思いました。黒とオレンジの組み合わせが鮮烈で、スウェーデンOcean Observationによる操作系(UI)のデザインも秀逸でした。

 ワンセグ放送や赤外線通信、おサイフケータイなど、日本独自の機能に対応していて、「ガラパゴススマートフォン」とも呼ばれていたとか(笑)。ですが、別にそれで決めたわけではありません。そのデザインそのものに惹かれたのです。iPhoneには黒(と白)しかないのでイヤでした。安価な外部SDカードが使えないのも……。

Dropboxが決め手になったHTC J

 IS03の契約縛りが切れるころ、私の目に入ったのは台湾のHTC(1997年創業)が日本向けに開発・投入したHTC Jシリーズでした。これまたガラパゴス機能付きでしたが、まずはそのデザインに惹かれました。

 2012年5月末発売のISW13HTは、細身ですっきり。それまで不可能と思われてきた「曲面トップガラス」をコーニングのゴリラグラス(「第76講 ゴリラとドラゴン 100年の死闘」を参照)で実現し、極めて流麗なデザインを実現しました。

 ディスプレイは有機ELの4.3インチ。OSであるAndroidのバージョンも4.0.3(のちに4.0.4)と最新です。音質にもこだわりを見せ、附属のイヤホンはなんとbeats*1)です。

 これならと思いましたが、最後の一押しになったのは、「Dropbox 25GB分が2年間無料」という項目でした。

*1 Beats Electronicsは2006年創業の米オーディオブランド。HTCが大半の株を持っていたが管理しきれず2013年までに売却した。2014年、アップルが3000億円での買収を発表。

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三谷宏治 [K.I.T.虎ノ門大学院主任教授]

1964年大阪生まれ、福井育ち。小1のとき読書と読みかじりを人に教える快感に目覚め、駿台予備校では教えることの技術に衝撃を受ける。東京大学 理学部物理学科卒業後19年半、BCG、アクセンチュアで戦略コンサルタントとして働く。2003年から06年までアクセンチュア 戦略グループ統括。途中、INSEADでMBA修了。
2006年から教育の世界に転じ、社会人教育と同時に、子どもたち・親たち・教員向けの授業や講演に全国を飛び回る。「決める力」「発想力」と「生きる力」をテーマに毎年8000人以上と接している。現在K.I.T.(金沢工業大学)虎ノ門大学院 主任教授(MBAプログラム)の他に、早稲田大学ビジネススクール、グロービス経営大学院、女子栄養大学で客員教授、放課後NPO アフタースクール及びNPO法人 3keys 理事を務める。永平寺ふるさと大使。
著書多数。『一瞬で大切なことを伝える技術』(かんき出版)は啓文堂書店2012ビジネス書大賞、『経営戦略全史』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)はダイヤモンドHBRベスト経営書2013第1位、ビジネス書大賞2014大賞、『ビジネスモデル全史』(同)はHBRベスト経営書2014第1位となった。
HPは www.mitani3.com

 

 


三谷流構造的やわらか発想法

発想法ってなんのために存在するのでしょう? ヒトと違うアイデアや答えを出すためです。統計的に有意な戦略なんて、定義により無価値ですし、統計的に正しい発想法なんてあるわけがありません。発想に「普遍性」や「高確率」を求めるなんてそもそも矛盾しているのです。発想法も、然り。これまでと違うものを生み出すには、新しい発想法がいま求められているのです。

「三谷流構造的やわらか発想法」

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