夜、ダイニングに鳴り響く
BUMP OF CHICKEN!

 6月21日夜、わが家のダイニングで、J-Rockのサウンドが鳴り響きました。低音のビートも効いています。「週末の大通りを黒猫が歩く 御自慢の鍵尻尾を水平に 威風堂々と」*1)

 家族たちも音の良さ・迫力にビックリしています。

 その音はその日ソニーストアから届いたソニーの最新機種からもたらされたものでした。

・アクティブスピーカー SRS-X3

ソニーは「誰」を狙うべきか?<br />~スピーカーとスマホに見たファン復活の鍵

 このSRSシリーズの基本コンセプト(売り)は、

・完全ワイヤレス(充電式&Bluetooth接続)
 ・高音質(低音は60Hzから)
 ・高いデザイン性

 確かに、幅185mm、高さ67mm、奥行66mmのその瀟洒でコンパクト直方体は、850gと意外に重く、中身の充実ぶりをうかがわせるものでした。薄くラバーコーティングされた本体を握るときの感触も絶妙です。

 この数年のスマートフォン隆盛の中、活況を呈しているがこのアクティブスピーカー市場です。たとえばiPhoneがiPodの音楽機能を取り込み、屋内も含めたあらゆる場所で使われるようになったいま、「よりよい音質で音楽を」のニーズが高まっているのです。

先駆のJawbone。BOSEの対抗、
Amazonの侵略、SONYの逆襲

 このスタイリッシュな「アンプ内蔵ポータブルスピーカー」の先駆者はJawbone*2)でした。2011年末にリリースされたJAMBOX(ジャンボックス)は、1万5000円前後という高価格ながら、その高いデザイン性とパッシブラジエーターを組み込んだことによる低音の再生力によって、市場に衝撃を与えました。この大きさでこの音質かと。

高音質の音楽環境が、携帯できるようになったのです。

*1 BUMP OF CHICKEN「K」より
*2 非公開企業であるAliph Inc.が運営。1999年創業、セコイア・キャピタルなどが出資。