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データサイエンティストの冒険

「女性のためのアナリティクス基礎講座」を開催
――データサイエンティストの日常・その2

工藤卓哉 [アクセンチュア]
【第12回】 2014年7月29日
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前回に引き続き、わたしがいまもっとも力を入れているデータサイエンティストの育成についてお話してまいります。

 今回のテーマは「女性データサイエンティストの可能性」です。

いまだ1割程度に過ぎない
日本企業の女性管理職

 現在、安倍内閣が掲げる成長戦略のなかで「女性の積極活用」が大きな位置を占めているのをご存知でしょうか。

 安倍内閣は、仕事と子育てが両立できる社会づくりを進めるため、待機児童解消や子育てを続けながらの職場復帰支援、また子育て後の再就職を支援する企業へのインセンティブ制度の確立など、数々の支援策を打ち出しています。

 しかし、いまだ日本企業の女性管理職の数は1割程度に過ぎず、先進国のなかでもひと際低い水準に留まっています。こうした指標は関係者の努力により少しずつ改善してきていとは言え、いまだ十分なレベルには達していない状況です。

 少子高齢化による労働人口減少への懸念が叫ばれるなか、非常に憂慮すべき事態です。果たしてわたしたちにできることはあるのでしょうか。

女性向けのアナリティクス基礎講座を開催

 翻ってデータサイエンティストに目を向けてみましょう。

 データサイエンスやアナリティクスの重要性が指摘されてから、数年が経ちますがデータサイエンティストの数はいまだ非常に限られており、需要の伸びに対して人材の供給が追いついていない状況が続いています。将来的に25万人不足すると言われているデータサイエンティストの育成は、わたしたちにとって非常に重い課題です。

 それに加え、今日の日本社会は多様性が重んじられる欧米社会に比べて、いまなお柔軟性を欠く面があり、女性の優れた能力を引き出すことをさらに難しいものにしてしまっています。

 こうした閉塞的な状況をわたしたちのやり方で打開すべく企画したのが、2014年5月12日から13日の2日間にわたって開催した「女性のためのアナリティクス基礎講座」でした。

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工藤卓哉[アクセンチュア]

Accenture Data Science Center of Excellence 北米地域統括 兼
アクセンチュア アナリティクス日本統括 マネジング・ディレクター
慶應義塾大学を卒業しアクセンチュアに入社。コンサルタントとして活躍後、コロンビア大学国際公共政策大学院で学ぶため退職。同大学院で修士号を取得後、ブルームバーグ市長政権下のニューヨーク市で統計ディレクター職を歴任。在任中、カーネギーメロン工科大学情報技術科学大学院で修士号の取得も果たす。2011年にアクセンチュアに復職。 2016年4月より現職。 データサイエンスに関する数多くの著書、寄稿の執筆、講演活動を実施。


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近年、テクノロジーと数理モデルによってもたらされるアナリティクスが、ビジネスを大きく変えようとしている。データの高度な活用から次の打ち手を見出す力、アナリティクスの決定的な優位性を最前線から解説する。

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