ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
Close Up

“虎の子”PB商品に廉価版が登場
小売り業の価格競争は消耗戦に

週刊ダイヤモンド編集部
2009年4月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage

小売り業界での値下げ競争に迫車がかかっている。急激に縮少する市場を前に、大手小売り業は、稼ぎ頭で“頼みの綱”のPB(プライベートブランド)商品にさえ廉価版を投入するほど売り上げ確保に躍起だ。台頭する地域密着型のディスカウンターの後塵を拝し、展望のない戦いに入っている。

 「子ども服の西松屋では、どうしてイオンの半値で売っているのか。悔しくてもなんでもいいから、ともかくまねて作ってみろ」(岡田元也・イオン社長)

 岡田社長が檄を飛ばして誕生したのが、小売り価格380円の子ども用Tシャツだ。

 国内最大の総合スーパー、イオンは「イオンの反省」と広告で銘打ち、なりふり構わぬ値下げ策に打って出た。

 策の一つが、廉価版PB(プライベートブランド)商品「ベストプライスbyトップバリュ」の投入だ。すでに5000品目あるイオンのPB「トップバリュ」はメーカー商品より1~3割安いが、新たに投入するベストプライスは3~5割安の価格に設定するようだ。

 先の子ども用Tシャツ380円がその一例。順次商品を投入して500品目にまで拡大する。トップバリュで78円のカップ麺は、ベストプライスでは68円で登場した。

 この1年間、大手小売り業は、“高品質、低価格”をうたい文句に、PB商品の売り上げを急拡大させてきた。そして、ここにきて、さらに“低価格”を前面に出した廉価版のPBを投入する動きが出ている。

セブン&アイも廉価版PB投入を模索

 セブン&アイ・ホールディングスでも、ディスカウント専用PBの開発に取り組んでいる。3ヵ月後をメドに発売される予定だ。

 セブン&アイは、2008年8月から始めたディスカウント業態のスーパー「ザ・プライス」の成功に自信を深めており、今年は一気に20店舗に拡大する。

 1号店の西新井店をオープンした当初は、「成功する確信はなかった」(渡辺泰充・イトーヨーカ堂売り場開発第2プロジェクトリーダー)と手探り状態だった。だが、商品数を絞って販売管理費を抑え、売価を安くするディスカウント手法が客数増につながり、西新井店は業態転換前と比べて、「レジ通過客数が1.7~1.8倍」(渡辺氏)に跳ね上がった。

 さらに2号店の川口店は、2キロメートル圏内にスーパーが15店舗林立する大激戦区だが、ここでもマーケットシェアを高めることに成功した。

1
nextpage

今週の週刊ダイヤモンド

2017年2月25日号 定価710円(税込)

特集 弁護士・裁判官・検察官 司法エリートの没落

知られざる法曹界の真実

【特集2】
サントリーと創業家
グローバル化への試練

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購入いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

【下記のサイトからご購読いただけます】

(ストアによって販売開始のタイミングが異なるため、お取扱いがない場合がございます)

スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

週刊ダイヤモンド編集部


Close Up

激動する世界経済の流れに、日本も無縁ではいられない。政治・経済、企業・産業、社会の注目テーマをクローズアップし、独自の視点、切り口で「詳説」する。

「Close Up」

⇒バックナンバー一覧