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定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔

「弱くても勝てます」開成高校野球部に学ぶ
ダメ部下ばかりのチームでも勝てるマネジメント

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第21回】 2014年8月18日
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プレイヤーとして発揮できる価値には
どうしたって限界がある

 私もそうだったが、多くのビジネスパーソンはそもそもプレイヤーだ。当然ながら、プレイヤーにとっては、プレイをすることが何よりも大切である。自分の腕を磨いて、自分の力で価値を出していくことを目指すのが本分だ。

 一人前になるためには、そうやって自分を磨いていくのがいいだろう。まずは皆、そこからスタートすることになる。しかし、どこかの段階で、自分一人で出している価値の限界に気がつかないと、本当の意味で組織の中で役立つ人間にはなれない。

 プレイヤーとして、1分野のプロフェッショナルになることを否定はしない。無駄だと言う気ももちろんないが、たとえプレイヤーとしての価値を出すにしても、より大きな価値を出すためには人を巻き込む必要がある。いくら優秀なプレイヤーであっても、一人でできることには限界があるからだ。

 しかも、皆が一人でよければ、組織の存在意義も薄れてしまう。

 ところが、私もそうだったが、若いプレイヤーにはマネジメントいうものの意味がよくわからない。課長や部長といったマネジャーの存在価値についても、多くは疑念の目で見てしまう。

 私自身も若い頃は、マネジャーを「あの人は自分で汗水流して作業をするのが嫌だから、人にやらせているのだ」とか、「あの人は自分で営業に行くのがいやなので、人に行かせているのだ」とかというように、マネジャーをすることでプレイヤーを放棄している人のように見ていた。

 しかし、そうした所見は、多分にマネジメントという機能やマネジャーという役割の問題ではなく、それぞれの個人に紐づく課題なのだろうと思う。

 本質的には、組織には当然マネジメント機能が必要で、マネジャーは組織に対して大きな価値を提供することができる存在なのだ。

 今、すでにマネジャーであるあなたも、そのことをまず改めて胆に銘じてほしい。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔

大企業の中に、500万人近くいると推計される雇用保蔵者。役職定年者を中心に、もし自分が雇用保蔵人材と認定されているとしたら、どのように自らのキャリアを考え、建て直していくべきなのか。50歳で人生を黄昏(たそがれ)にしないためのマインドセットと自分を変えるための方法論とは……?

「定年前にたそがれない!50代からの人生リセット術 野田稔」

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