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男のアンチエイジングと「食」

アンチエイジングのカギは睡眠にあり!

久保 明 [東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]
【第9回】 2014年8月27日
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睡眠は、短か過ぎても長過ぎてもいけない

 暦の上では秋に向かっていますが、まだまだ残暑が続きますね。

 昼間は大分凌げるようになったけれど、夜、気温が下がらず、寝苦しいのがいかんという方もいらっしゃるのではないでしょうか。みなさんよく眠れていますか?

 猛暑の疲れを回復するのにも充分な睡眠をとりたいところ。しかも、睡眠はアンチエイジングに大いに関係があるのです。

 ほぼすべての生物の細胞の中にあって酸化還元反応でエネルギーを生みだす重要な働きをしているのがミトコンドリアです。ミトコンドリアは加齢によって損傷していくことなどから老化のカギを握っていると考えられています。

 では長い時間眠れば、その分長生きできるかといえば、そうでもない。短時間で深い睡眠を取るのが健康長寿につながるという意見もありますが、これも正しくない。

 ちょうどいい睡眠時間は7時間くらいで、5~6時間といった短い平均睡眠時間でも、8~9時間という長い平均睡眠時間でも心血管障害のリスクが高まり、死亡率が高いのです。

 もちろん長さだけではなく眠りの質も大事です。

 睡眠障害の代表的なものに睡眠時無呼吸症候群というものがありますが、この場合の無呼吸とは10秒以上呼吸がない状態で、これが1時間に5回以上または7時間に30回以上起こることが診断の目安とされます。短いとはいえ呼吸停止が何度も起きるので脳や心臓、血管がダメージを受けますし、交感神経の緊張が長く続き十分な休息が取れません。強度のいびきも気道が狭まって起きますので、呼吸に影響が出て眠りが浅くなります。睡眠時無呼吸が疑われるなら、早めに医師にかかるのがいいでしょう。

 そこまでいかないまでも眠りに満足できない人は相当数おり、日本人の約20%が不眠症で悩んでいると言われるくらいです。不眠は心血管障害など前述のリスクのほかにストレスホルモンの分泌を増やし、うつをおこしやすくするともいわれています。

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久保 明 [東海大学医学部 抗加齢ドック教授/慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任教授]

1979年慶應義塾大学医学部卒業。1988年米国ワシントン州立大学医学部動脈硬化研究部門に留学。「高輪メディカルクリニック」を設立し16年間院長を務め、現在は東海大学医学部付属東京病院、医療法人社団湖聖会銀座病院、医療法人社団健育会石川記念病院で診療を行う。人の老化度を測る「健康寿命ドック」を開発し、その結果に基いたソリューション(運動や栄養指導)を実践。生活習慣病の診療と予防医療・アンチエイジング医学の確立に注力。サプリメントやスポーツ医学の世界最先端の情報と実践を駆使した講演や企業のアドバイザーとしても活動している。


男のアンチエイジングと「食」

「アンチエイジング」というと女性特有のテーマに思われがちだが、男性もいつまでも若々しく元気なほうが魅力的。実際、「見た目が若く見える人の方が老けて見える人より長生きする」という研究もあるほどで、老化を考えることは、健康そのものを考えることに直結する。そこでこの連載では、「いつまでも若々しくいたい」「いつまでも元気でいたい」「何歳になっても女性にモテたい」と願う男性に向けて、男性目線のアンチエイジングと、それを支える食について考える。

「男のアンチエイジングと「食」」

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