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イマドキ職場のギャップ解消法 高城幸司

仕事の効率は本当に上がる?それともサボリ?
職場での「昼寝」をめぐる賛否両論

高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]
【第115回】 2014年6月16日
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 仕事中に昼寝をしているのは、さぼっているのと同じ……。そう考えている人がいます。ただ、睡眠時間が十分に取れていない現代のビジネスパーソンにとって昼寝は、それを補うために必要な時間ともいえます。そうした風潮に伴って、最近は積極的に昼寝を推奨したり、昼寝タイムを導入する職場が増えてきました。目的は業務の効率化、社員の健康管理など様々です。

 しかし、冒頭でご紹介したとおり、「昼寝=サボリ」というイメージを抱く人がいるのも事実。そこで、社員が昼寝をしても心を痛めないように職場では運用を工夫する必要があります。もし職場で昼寝タイムが導入されたら、あなたは堂々と昼寝できますか? 今回は、ぜひ自分事に置き換えて「職場での昼寝」について考えてみてください。

約9割が「仕事中眠くなったことがある」
睡眠不足の日本人には昼寝が必要?

 ネット関連企業でSE(システムエンジニア)をしているFさんの職場では、「仕事に集中するため」との目的で昼寝タイムが導入されました。具体的には、業務中に30分以内の昼寝を許可するというものです。実際に職場の会議室の1つが昼寝用スペースに変わりました。

 そのスペースには、仮眠ができるようにソファベッドが午後になるとずらりと並びます。ただ、夕方になると片付けられてしまいます。あくまで昼間に短時間の休憩することが奨励されるようになっただけで、残業して睡眠時間を削って働くためのものではないと人事からも説明があったようです。

 制度が導入された当初は、「昼寝をしに仮眠スペースに行くこと=さぼっている」と思い込んで、躊躇する社員もいました。ただ、1ヵ月も経つと先輩社員が率先して、

 「昼寝してきます。30分したら戻ります」

 と出ていく光景が当たり前になり、全社的に昼寝が定着していきました。確かに昼寝から帰ってきた人の顔は、元気に回復しているようにみえます。これまでを振り返れば、昼寝をしないまでも、疲れや集中力の欠如から回復するために、いろいろなことを誰もがやっていたのではないでしょうか?

 例えば、Fさんの同僚のGさんは、喫煙室で煙草を吸いながら、あるいは缶コーヒーを飲みながら談笑したり、ぼんやりと過ごしている時間が1日で30分以上ありました。それが昼寝に変わっただけだとすれば、仕事に集中している時間に大きな変化はないことになります。Fさんもこれまで、作業が立て込んで深夜残業が増えると机で考え事するふりをして仮眠を取ることがありました。ただ、自分の机ですから上司や同僚から声がかかる可能性があります。それほど、深く寝るわけにはいきません。

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高城幸司 [株式会社セレブレイン 代表取締役社長]

1964年生まれ。同志社大学卒業後、リクルート入社。リクルートで6年間連続トップセールスに輝き、「伝説のトップセールスマン」として社内外から注目される。そのセールス手法をまとめた『営業マンは心理学者』(PHP研究所)は、10万部を超えるベストセラーとなった。 その後、情報誌『アントレ』の立ち上げに関わり、事業部長、編集長、転職事業の事業部長などを歴任。2005年、リクルート退社。人事戦略コンサルティング会社「セレブレイン」を創業。企業の人事評価制度の構築・人材育成・人材紹介などの事業を展開している。そのなかで、数多くの会社の社内政治の動向や、そのなかで働く管理職の本音を取材してきた。 『上司につける薬』(講談社)、『新しい管理職のルール』(ダイヤモンド社)、『仕事の9割は世間話』(日経プレミアシリーズ)など著書多数。職場での“リアルな悩み”に答える、ダイヤモンド・オンラインの連載「イマドキ職場のギャップ解消法」は、常に高PVをはじき出している。
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