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金融市場異論百出

スコットランドの独立運動
賛成派が猛追も課題は山積

加藤 出 [東短リサーチ代表取締役社長]
2014年9月9日
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 「今がわれわれの時間だ、われわれの瞬間だ。さあ今やろう!」

 政治家の言葉は、理屈を超えて人々の心を動かすことがある。スコットランドの独立運動を主導するアレックス・サモンド自治政府首相は、8月25日のテレビ討論会で熱くそう語り、負けが濃厚になっていた独立運動の流れを変えた。

グラスゴーで行われたテレビ討論会で熱く語った、スコットランドの独立運動を主導するサモンド自治政府首相
Photo by Jeff J Mitchell/Getty Images

 彼の討論相手は、独立を引き留めたいアリスター・ダーリング前英財務大臣(労働党)だった。前回もこの2人で討論会が行われ、通貨問題を突かれたサモンドはそれに明確に答えられず、視聴者はダーリングの勝利と判断した。

 今回、サモンドは通貨問題に明確な対応策を示したわけではないのだが、彼は堂々としていた。冒頭で紹介したフレーズがインパクトをもたらし、視聴者は71対29でサモンドの圧勝と見なした(ガーディアン/ICM調査)。

 英連合王国から独立するか否かを決める注目の住民投票は9月18日に行われる。今回の討論会が影響し、ここにきて賛成派が反対派を猛追してきた。デイリーメール紙の世論調査では、反対と賛成は8月初めで55%対35%だったが、9月初めは48%対42%になった。

 今回の住民投票の投票権は18歳からではなく、16歳からである。世論調査が16~17歳の声を汲み取れているか不明との報道もあり、混沌としてきた。

 ちなみに、英大手ブックメーカー、ラドブロークスは9月2日現在で、独立否決のオッズは1.28倍、可決は3.5倍としている。世論調査ほどではないが、やはり数週間前から差は縮まっている。

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