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憧れの街に住む! 東京・神奈川編

都会と郊外 2つの顔をあわせもつ「吉祥寺」

並木浩一 [ダイヤモンド社 編集委員]
【第5回】 2007年10月26日
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武蔵野の自然と、都区内にも見劣しない商業地をあわせもつ吉祥寺。駅を中心とした徒歩圏内にすべてが収まるその街の構造は、内部で完結する 「小さな理想郷=憧憬の街」の条件を満たしている。

 中央線沿線の各駅を中心とした街々の中にあって、吉祥寺は一種独特のアイデンティティをもつ土地柄である。都区部に最も近く、デパートや専門店が集中するショッピングの街。ひところほどは使われなくなったものの「ジョージ」の愛称をもつ若者の街である。

井の頭恩賜公園
[井の頭恩賜公園]
池の奥に見えるのは弁財天尊堂

 そしてその反面、駅を中心とした繁華な地区を包囲するように・短冊型の区画を描く整然とした住宅地が展開する。井の頭公園・井の頭自然文化圏など、武蔵野の自然と景観を代表する環境も残されている。公園に面した土地に建つ幸運な家並みなどは、閑静さの上にこうした圧倒的な緑とオゾンに恵まれるのである。

 この都会と郊外の2つの顔をあわせもつところが、吉祥寺の魅力を生み出しているのだろう。この2つの顔は、コンパクトなこの街のなかに、さらにさまざまな形で顔を出す。ホテル、映画館、ライブハウス、レストラン、図書館、美術館、寺社、教会、修道院、小学校、中学校、大学……。

 駅を中心として、1kmの円を描くと、およそ街の体裁をなすためのありとあらゆるアイテムが収集できるのである。吉祥寺は駅をその芯として、完全に完結した都市でもある。

 そしてこの都市には、これまた一種独特の文化的風土が育ち、それを維持する人々が住む、といわれている。吉祥寺が含まれる武蔵野市は「西の芦屋市、東の武蔵野市」と称され、住人の経済的・教育的・文化的な水準は、つとに評判が高い。吉祥寺の街はそうしたイメージの中心でもある。

工業都市から住宅商業の街に

 現在の吉祥寺のイメージが築かれたのは、そう遠い昔ではない。商業地が現在のような隆盛をみせ、住宅地が落ち着いたたたずまいを現わすのは、第2次世界大戦後の話である。

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並木浩一 [ダイヤモンド社 編集委員]

1961年生まれ。青山学院大学フランス文学科卒、放送大学大学院修了、修士(学術)。編集者・執筆者として長年資格取得のテーマを手がけ、関連の著書に「最新 資格の抜け道」、共著に「『資格の達人」「税理士試験免除マニュアル」(いずれもダイヤモンド社刊)がある。


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成城、白金、鎌倉など、誰もが住んでみたいと思う「憧れの街」。なぜ人々が憧れるのか?歴史や文化的背景、生活環境などを見ながらその理由をひも解いていく。

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