リニアは新幹線と飛行機のいいとこ取り!?<br />試乗でわかった「時速500km」のリアルな乗り心地「山梨リニア実験センター」を走る超電導リニアL0系車両

 2027年の開業まで待てない――。“夢の乗り物”と言われてきた超電導リニアに、2014年中に乗れるチャンスがやってきた。

 今年新幹線開業50周年を迎えたJR東海は8月末、ついにリニア中央新幹線東京~名古屋間の建設を国土交通省に認可申請。認可されれば10月にも建設を開始するが、開業まであと13年という今、同社が「リニア体験乗車」希望者を広く募集している。

 これは一般向けに誰でもリニア体験乗車に応募できる初の試みで、11月、12月の計8日間、各3回ずつ実施され、有料で計2400人が試乗できる。9月30日まで同社の特設ホームページと電話で募集中だ。実は9月11日から募集を開始しているが、先着順ではないので、申込み締め切り直前の今も誰にでもチャンスがある。

 そうは言っても時速500kmに達するリニアは、多くの人にとって未知の乗り物。かなり興味があっても、少し怖いと感じている方もいるのではないだろうか。そこで今回は、先行試乗した記者が、乗車までの一連の流れと乗り心地をざっくりご紹介。知られざるリニアの世界をちょっと覗いてみよう。

リニアは新幹線と飛行機のいいとこ取り!?<br />試乗でわかった「時速500km」のリアルな乗り心地手荷物検査と金属探知機による検査を受ける様子リニアは新幹線と飛行機のいいとこ取り!?<br />試乗でわかった「時速500km」のリアルな乗り心地搭乗券にはQRコードが記載されている

まるで空港にいるような気分!?
金属探知機で手荷物検査、
改札はQRコードで

 新宿から特急に乗って約1時間。山梨県大月駅から路線バスで15分ほどの山合に「山梨リニア実験センター」はある。

 さっそく実験センターに入ると、まず目に入ってくるのが、空港の保安検査場でお馴染みの金属探知機だ。保安員も配備されており、体験乗車の際には、金属探知機によるチェックと同時に手荷物検査も行われる。

 続いて、搭乗券の発券手続き。こちらも空港とあまり変わらず、自動発券機でチケットを発券する。発券されたチケットには、QRコードが印刷されており、続く改札ではこのQRコードをバーコードにかざして入場することになる。