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STAY GOLD! リーゼントマネジャー岡田兵吾の「シンガポール浪花節日記」

【本当に使えるグローバル会話力(上)】
日本の英語教育では子どもがキリギリスに?
外国人に一目置かれるコミュニケーション力とは

岡田兵吾 [マイクロソフト シンガポール シニアマネジャー]
【第11回】 2014年10月22日
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日本はすでにキリギリス?
子どもの英会話教育で考えるべきこと

マーラインオンの後ろにいるミニマーライオン。小さいなりに存在感があるところが彼の武器だ

 2011年度より、日本の小学5~6年生を対象に必修となった「外国語活動」だが、足もとでは、子どもたちにどのような変化が生まれただろうか。

 「語学」学習ではなく「外国語活動」と銘打っているのがポイントで、「外国語に慣れ親しむために、言語や文化について体験的に理解を深めつつ、コミュニケーション能力の素地を養うことを目標」としているそうだ。

 さらに、この外国語活動を現在の小5から小3に前倒しする方針を固め、東京オリンピック・パラリンピック開催年である2020年に対応できる形で、スケジューリングする必要があると、昨年末にコメントされたことも記憶に新しい。

 ここにきて、ようやく緩やかに進みつつある日本のグローバル教育だが、「こんなゆったりペースの進行で、未来の日本と我が子は世界のグローバル化から取り残されやしないか?」と心配になるのが親心であろう。

 皆さんの心配もごもっともだ。しかし、日本のグローバル教育はもう遅れているから、今さら焦っても仕方がない。

シンガポールのニュース番組では、日本人が英語を話しているのに英語の字幕が出るのをご存じだろうか。アジア各国の有識者討論会では、日本人以外の参加者は全て英語でコメントしている。日本はグローバル化に大きく遅れ、もはや危機的状況のように思えるが、この遅れを魔法のように取り戻す方法は、今のところない。

 グローバル社会において、今の日本はイソップ寓話の『アリとキリギリス』に出てくるキリギリスだ。今はまだ物語の“秋”の時代なので、「英語はできると良いが、できなくても何とかなる」状態だが、子どもたちが社会人になったときには過酷な“冬”の時代がやってくるというのが、リーゼントマネジャーの未来予測だ。

 日本人はもっとグローバル社会で何が起こっているかを注視する必要がある。でないと、か弱い“キリギリス”たちは将来グローバル度が数段レベルアップしたアジア諸国の“アリ”たちに勝てるはずもない。

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岡田兵吾 [マイクロソフト シンガポール シニアマネジャー]

大阪生まれ。同志社大学工学部卒業後、アクセンチュア(日本/アメリカ)、デロイトコンサルティング(シンガポール)、マイクロソフト(シンガポール)で19年間、業務・ITコンサルタントとして活躍。シンガポール移住11年、永住権を保持し、近年はアジア全域の新事業開発、業務改善、組織改革に従事。 人生の目標は「ソーシャル・チェンジ」(社会変革)、座右の銘は「Stay Gold!」。グローバルビジネス経験を活かして日本およびアジアの顕在化した社会問題を解決し、多くの人々が希望をもてる社会の実現を目指している。

☆ブログ: シンガポールではたらくリーゼントマネージャー岡田兵吾のStay Gold!
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☆Twitter: phoenix_hugo(リーゼントマネージャー岡田兵吾)


STAY GOLD! リーゼントマネジャー岡田兵吾の「シンガポール浪花節日記」

アジアのグローバルシティとして大きな変化を遂げたシンガポール。しかし意外にも、あらゆるところに「浪花節文化」が存在していることを、あなたはご存じだろうか? そこで当連載では、日本人の固定概念を覆すシンガポールのリアルな姿を、家族とともに現地コミュニティに根を張って暮らしている筆者ならではの視点で紹介する。

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