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働く男女の「取扱説明書」

徹底検証!
上司を困らせる「職場で泣く女」と「逆ギレ男」

西川敦子 [フリーライター]
【第1回】 2008年7月18日
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 「はぁ?だれがそんなルール決めたんスか」

 中田堅二氏(仮名・38歳)は、部下のこの突然のセリフに耳を疑った。今年の春、異動してきた若手新司くん(仮名・26歳)は、何度注意しても同じミスを繰り返す。さすがに「少し厳しく教えないと」と思い、会議室に呼んで話をしたところ、いきなり逆ギレしてきたのだ。若手くんはこめかみに青筋を立て、プルプルと手を震わせている。

 『オ、オレが若いころはこんなヤツ、いなかったぞ……』

 中田氏は混乱しつつも、先週同じように会議室で氷河秀子さん(仮名・30歳)に注意したとき、彼女がわっと泣き出したことを思い出した。

 『あのときは一生懸命なぐさめて、結局向こうもわかってくれたんだよな。だけど、こんな風に逆切れされた場合はどうすりゃいいんだ?すぐ感情的になるのは女だけじゃないのか?!』

男性にも多い
「逆ギレ」と「落ち込み」

 女性には、「感情的になりやすい」「すぐ涙を武器にする」――そんなイメージがある。

 職場で泣く女――といえば、思い浮かぶのがヒラリー・クリントン氏。米大統領選ニューハンプシャー州の予備選前日、有権者の質問に目をうるませた彼女。「メンタル面が弱いのでは」「嘘泣きだ」といったネガティブな反応があった一方、「ふだん強気なだけにぐっときた」と支持する声も上がった。

 少々古い話で恐縮だが、歌謡祭で大賞を獲った松田聖子がうれし泣きにむせんだ話も有名だ。このときは「涙が出ていない」と“嘘泣き疑惑”が持ち上がったが、ファンの男性たちは誰一人彼女の涙を疑わなかっただろう。おそらくもらい泣きしつつ、「聖子ちゃん命~!」と叫んでいたに違いない。

 このように「女の涙」は同情を誘いやすい。反対に、鈴木宗男や島田紳介の記者会見の例もある通り、「男の涙」はマイナスイメージにつながりやすいようだ。

 それでは、すべての女性は「涙」という最終兵器を隠し持っているのだろうか?

 「たしかに、なかには叱られると泣く女性もいるでしょう。その逆に、男性はめったに人前で泣かない。ただ、これは育ってきた過程で『男は泣くものではない』というトレーニングを受けてきたからにすぎない――というのが私の意見です」

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西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


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