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医学博士・中原英臣インタビュー
“ワクチン争奪戦”は取り越し苦労?
流行期に大切な3つの「新型インフル対策」

【第28回】

未だ感染拡大を続け、ついに国内死者数が100人を突破した新型インフルエンザ。輸入ワクチンの副作用問題などから、既に起きていたワクチン争奪戦が一層激化し、希望しても接種できない“ワクチン難民”がますます増加しそうだ。寒さが厳しくなり、通常の季節性インフルエンザも流行し始める季節となった今、新型と季節性インフルエンザに打ち勝つにはどうすればよいのだろうか。中原英臣・医学博士に流行期にこそ知っておくべきインフルエンザへの予防法と治療法を聞いた。(聞き手/ダイヤモンド・オンライン 林恭子)

――大流行をしている新型インフルエンザとこれからの流行が予想される季節性のインフルエンザに違いはあるのでしょうか?

中原英臣
なかはら・ひでおみ/新渡戸文化学園短期大学学長。医学博士。専門はウイルス学、公衆衛生学。山野美容芸術短期大学教授を経て現職。さらに研究とは別に、医療制度のさまざまな問題点を幅広く指摘。医療ジャーナリズム的な活動も意欲的に行っている。

 新型インフルエンザと季節性のインフルエンザには、違いはほとんどありません。症状も、致死率もほぼ同じです。

 ただ、今回の新型インフルエンザでは、従来の季節性インフルエンザよりも小さなお子さんが亡くなる傾向があります。さらに脳症で亡くなるお子さんの年齢が通常より少し高くなっています。普通であれば脳症の患者さんは、5歳以下の乳幼児が多く、発症者の多くが7歳くらいまでです。それにも関わらず、今回の新型インフルエンザによって、現に16歳の高校生が亡くなっています。まだ原因はわかっていませんが、お子さんのインフルエンザ感染には、注意を払っていただきたいと思います。

ワクチンの効果は30~50%
接種しても100%安心ではない!

――輸入製のワクチンの副作用が問題となる中、多くの方が国産ワクチンを望み、“ワクチン争奪戦”になっているといわれています。実際にワクチンを接種すれば、安心なのでしょうか?

 今回の新型インフルエンザはまだデータが揃っていませんが、通常の季節型の場合、ワクチンが効果を発揮する可能性は30%~50%くらいだと言われています。つまり、ワクチンを打っても発症する人はいます。先日も新型インフルエンザワクチンを打った看護師が亡くなりました。

 基本的に、天然痘、日本脳炎、ポリオなどのワクチンは、打ったら病気にならないものです。ところが、従来のインフルエンザワクチンは打ったからといって100%の効果があるわけではありません。つまり、「重症化を防ぐ」ものであり、かかる可能性も十分あります。

 ですから、重ね重ね申し上げたいのが、「打ったから絶対にインフルエンザにならない」と油断しないでいただきたいということです。これは新型も季節型も同じです。しかも、ワクチンの副作用はゼロではありませんので、様々な要因を踏まえた上で、お医者さんに相談し、ワクチンを接種したほうがよいでしょう。

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