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老後のお金クライシス! 深田晶恵

夫婦2人の保険料は40年間で480万円にも!
医療保険を見直して老後貧乏を退散させよう

深田晶恵
【第6回】 2014年12月3日
著者・コラム紹介バックナンバー
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医療保険は費用対効果が良くない
入院給付金には日数制限がある

 今回は、医療保険の見直しに着手する。

 最近の医療保険の主流は、「終身保障・保険料終身払い」である。一生涯の保障が続くのは安心に思えるが、保険料は保障期間中支払うため、リタイア後まで支払い続けると大きな出費となる。

 セミナーなどで参加者に医療保険に支払う保険料の予算を尋ねてみると、月5000~1万円くらい払ってもいいと答える人が多い。たとえば40歳の人が終身医療保険に月々5000円を支払うと、1年間で6万円、60歳定年までに120万円、80歳まで支払うとトータル240万円ものお金を支払うことになる(長生きするともっと払う)。配偶者の出費も合わせると、夫婦2人分でざっくり2倍の480万円もの出費だ。

 月わずか数千円の出費でも、数十年にわたる固定費は総額で大きな負担になる。うっかりすると医療保険の保険料は、老後資金作りの妨げにもなり得るし、リタイア後は年金収入や老後資金の目減りの要因にもなる。

 一方、病気になったとき医療保険からはいくらお金がもらえるのだろう。「入院日額5000円(1入院120日型)・手術給付金は内容に応じて入院給付金の10倍、20倍、40倍」というタイプに加入しているとする。

・入院給付金は、1入院で最大60万円(5000円×120日)
・手術をすると、手術内容に応じて5万円、10万円、20万円のいずれかの金額

 「1入院」の定義には注意したい。保険会社の約款には「同じ病気や関連する病気で180日以内の再入院は“1入院”としてみなす」とある。たとえば、抗がん剤治療を複数回にわたってする場合、1クール目が終わるといったん自宅療養で1~2ヵ月体を休め、再入院して2クール目の抗がん剤治療を受けると、2回の入院を通算して「1入院」としてカウントされる。180日を超えるとリセットされるが、保険期間を通じた「限度日数」という制限もあり、その日数は「730日」、「1000日」など契約により異なる。

 私の身内の場合、白血病になり最初の入院は60日間、1ヵ月の自宅療養の後、次は70日間入院した。「1入院120日型」の医療保険に入っており、それぞれの入院は120日以内なのですべて給付金を受け取れると思っていたら、180日以内の再入院のため2回の入院は「1入院」とカウントされ、120日を超える10日間分については、入院給付金の対象外となった。

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深田晶恵 

ファイナンシャルプランナー(CFP)、(株)生活設計塾クルー取締役。

1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。20年間で受けた相談は4000件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、レタスクラブ等でマネーコラムを連載、ほかにダイヤモンド・オンラインでの『40代から備えたい 老後のお金クライシス!』のネット連載も 好評。

主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』、『投資で失敗したくないと思ったら、まず読む本』『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』、『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。
1967年北海道生まれ。外資系電器メーカー勤務を経て96年にFPに転身。現在は、特定の金融機関に属さない独立系FP会社である「生活設計塾クルー」のメンバーとして、個人向けコンサルティングを行うほか、メディアや講演活動を通じて「買い手寄り」のマネー情報を発信している。18年間で受けた相談は3500件以上。日本経済新聞、日経WOMAN、ダイヤモンド・オンライン等でマネーコラムを連載中。
主な著書に『30代で知っておきたいお金の習慣』『投資で失敗したくないと思ったらまず、読む本』、『住宅ローンはこうして借りなさい 改訂5版』(共にダイヤモンド社)(共にダイヤモンド社)、『共働き夫婦のための「お金の教科書」』『図解 老後のお金安心読本』(共に講談社)他多数。


老後のお金クライシス! 深田晶恵

「年金崩壊」「定年後破産」などの恐ろしい言葉が飛び交う少子高齢化の現代ニッポン。老後の生活を支えるお金について熟知しておくことは、もはや誰にとっても待ったなしだ。30代でも早すぎない、40代なら今まさに備えを始めたい、老後資金のあれこれを人気FPがわかりやすく指南する。

「老後のお金クライシス! 深田晶恵」

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