ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

キュレーションストア「la kagu」は小売業の進化系
異業種×異業態コラボの成功方程式とは?

岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]
【第20回】 2014年12月8日
著者・コラム紹介バックナンバー
1
nextpage
東京・新宿区の神楽坂にオープンした商業施設「la kagu(ラカグ)」

「ウォーカブル」な街・神楽坂に出現した新店

 「新店といえば、原宿・渋谷・青山ばかり」という考えは、今の東京のトレンドからはズレています。

 今や世界に知れ渡る“TOKYO”のトレンド発信地は少しずつ分散し、これまであまり注目されなかった立地にも光が当たり始めました。そして、その周辺から生まれる新たな潮流のなかでも、古く歴史ある街に斬新なお店が登場する流れこそ、今の東京の空気感といえます。

 その代表的な街の1つが神楽坂です。

 神楽坂は江戸時代から栄えてきましたが、ここ数十年は“かなり”が付くほど大人の街でした。そんな街に、新たなコラボレーションによって生まれたお店が出現したことがきっかけとなり、若い客層も呼び寄せているのです。

 私も先日、神楽坂を6時間ほど歩きましたが、「ウォーカブルな街」としての魅力も再発見できました。

 神楽坂は坂や一方通行、細い小路の多い場所として有名です。だから歩いて楽しい街。このような街を「ウォーカブル(歩ける街)」と呼びます。神楽坂は世界でもトップクラスの歩いて楽しい街でしょう。

 そのポイントとなっているのが、地下鉄東西線の神楽坂駅前にできた「la kagu(ラカグ)」です。同店はこれからの小売業を変える業態といえる「キュレーショストア」としても注目されています。

 今回は、キュレーションの持つ価値、そして神楽坂だからこそ、キュレーションに価値があるという意味を知り、これからのお店づくりの方向性を考えてみます。

異業種コラボの成功方程式とは何か?

 このla kaguの注目点はいくつかあります。もっとも注目すべきは、「老舗出版社(新潮社)」と「ライフスタイルブランドを数多く手がける企業(サザビーリーグ)」とのコラボレーションであるという点です。出版社がこういった事業を手掛けるのは珍しいですし、更に他社とのコラボという点がまた斬新であることが特に話題を呼んでいます。

1
nextpage
関連記事
スペシャル・インフォメーションPR
クチコミ・コメント

DOL PREMIUM

PR
【デジタル変革の現場】

企業のデジタル変革
最先端レポート

先進企業が取り組むデジタル・トランスフォーメーションと、それを支えるITとは。

経営戦略最新記事» トップページを見る

最新ビジネスニュース

Reuters

注目のトピックスPR

話題の記事

岩崎剛幸 [船井総合研究所 上席コンサルタント]

平成3年、株式会社船井総合研究所入社。現在、同社、上席コンサルタント。「戦略は思いに従う」を信条にファッションを専門分野として、現在では百貨店、アパレルメーカー、SPA専門店を中心としたアパレル、流通小売業のコンサルティングに従事している。現場支援と通算2,000回を超える講演活動により、情熱に満ち溢れた企業づくりにまい進している。テレビ出演、雑誌、新聞などへの執筆も数多く、コメンテーターとしての活動にも注目が集まっている。この数年のコンサルティングテーマは「永続するための企業ブランド戦略づくり」。社員が誇れる会社を作るためのコンサルティングに全力を注いでいる。
最新著の『超繁盛店のツボとコツがゼッタイにわかる本』や『コンサルタントの「お仕事」と「正体」がよーくわかる本ー本当のところどうなの? 本音がわかる! 仕事がわかる!』(共に秀和システム)などがある。

【関連サイト】「丸の内ではたらく情熱コンサルタントのブログ」


岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」

リニューアル店舗、新店、新業態などの新しい商業施設に、街歩き・店歩き歴21年の岩崎剛幸・船井総合研究所上席コンサルタントが取材して、レポートする。岩崎氏はファッション業界や百貨店業界を専門分野にしており、鋭い視点が持ち味。商圏に与える影響や店としてのオモシロさ、新しさ、消費市場の流行のタネなどを探していく。

「岩崎剛幸「新店、ウォッチ!!」」

⇒バックナンバー一覧