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デジタル流行通信 戸田覚

Windowsのシェアを奪えるか?
Googleが投入するOSの“勝算”

戸田 覚 [ビジネス書作家]
【第86回】 2009年8月3日
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 いまさら言うまでもないのだが、Googleは、とんでもないことを考える企業である。

 そもそも、検索サイトでビジネスモデルを確立し、その後、Gmailをはじめ、Earth、Picasa、ドキュメントなどのサービスを次々に提供してきた。実は、You TubeもGoogleに買収されているのだ。

 基本的にはどれも無料なので、「PCを使っている時間の中で、かなりの部分をGoogle関連ツールが占めている」というユーザーも少なくないだろう。

 さらに最近では、Google Chromeという高性能ブラウザーを開発しており、もちろんこれも無料で提供している。

 これまで、彼らが矢継ぎ早に膨大なツールを提供し続けている理由がよくわからなかったのだが、7月冒頭のニュースで、「なるほど!」と思わず膝を叩いてしまった。

 なんと、GoogleがOSを開発するというのだ。このOSは、Chromeを発展させたもので、その名も「Google Chrome OS」という。LinuxベースのOSで、当初の狙いはいわゆるネットブック。驚いたことに、なんと無料で提供するというのだ。

Google Chromeは、Googleが提供するブラウザーで、表示レスポンスの速さが特徴だ(画面はダイヤモンド・オンライン)

 すでに、大手のPCメーカーと協議しながら開発しているらしいので、製品に搭載されることは間違いないだろう。

 マイクロソフトは、PC向けOSの王者として20年以上君臨して来た。一般の人が店頭で買えるライバルOSで長年残っているのは、MacOSくらいのものだ。

 OSは標準であることが、何より大切だ。Windowsは、売り上げを伸ばすほどに、さらに立場が強くなって来た。もはやこの牙城が崩れることは当面はないだろうと、誰もが思っていたはずだ。

 Windowsに、ブラウザーはもとより、メールソフト、ビデオ編集やAVコンテンツ再生、写真管理などあらゆるツールを満載し、決定版として登場したのが、「Windows Vista」である。

 ところが、これはあまり成功しなかった。この、付加機能が失敗の決定的な理由とも思えないが、次期OSの「Windows 7」では、付加機能はダウンロード提供となっており、ユーザーが選択して使えるようになっている。

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戸田 覚[ビジネス書作家]

1963年東京生まれ。ビジネス書作家、コンサルタント。株式会社アバンギャルド、有限会社戸田覚事務所代表取締役。ハイテク、パソコン、成功する営業のコツ、新商品開発、新事業開発といったテーマを中心に、執筆、出版プロデュース、講演、コンサルティングに携わる。ビジネス誌、パソコン誌、情報関連雑誌をはじめとして多数の連載を抱える。
著書に『あのヒット商品のナマ企画書が見たい!』『プレゼンの極意を盗め!』(以上、ダイヤモンド社)、『すごい人のすごい企画書』(PHP研究所)、『仕事で使える!クラウド超入門』(青春出版社)、『LinkedIn人脈活用術』(東洋経済新報社)など多数がある。
著者ブログ:http://www.toda-j.com/weblog/
株式会社アバンギャルドHP:http://www.avant-garde.jp/


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