シーン2
声をかける時機を逸してしまう

毎日一回はSさんに声をかけようと意識しているNさん。しかし、出先からの帰りが夜になったり、Sさんの方が出かけてしまったり、ということもある。

ベストプラクティス2-1
あいさつや雑談も声かけである

すでに述べたように、声かけは「私はあなたに関心を持っている」ことを示すものです。したがって、あいさつ、さりげない日常会話、雑談も含めて、上司から声かけし、部下への関心を表明することが大切になります。長々と話をしなくとも、「今日はどうだった?」「調子良さそうだね」「元気ないね」など、何気ない一言でいいのです。

 部下からの報・連・相を待っているだけでなく、上司の方から積極的に声かけしましょう。上司の積極的な声かけが、部下の報・連・相を促す効果があります。

ベストプラクティス2-2
早めの声かけが問題の未然防止や解決につながる

 日頃から部下の行動を見守り、何か変化があったとき、何か起こりそうな時には早めに声かけします。

ベストプラクティス2-3
部下に声かけしやすい仕組みをつくる

 物理的にきっかけをつくることもできます。

 たとえば、部下の席の横に、アメやお菓子を置き、上司や職場の他メンバーが、それを取る際、部下に声かけするようにします。自然に声かけしやすい環境をつくることで、声かけが習慣化するのです。