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『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー

「思考人間」と「感覚人間」。
ストレスに弱いのはどっち?

~ 専門家は語る (ジャパンEAPシステムズ 松本桂樹 氏) 【前編】~

西川敦子 [フリーライター]
【第3回】

 書店の自己啓発本コーナーの前でじっと立ちつくしている、30代くらいの男性がいた。「成功に至るロードマップを描け」「願望を実現する日付を具体的に設定しろ」。最近の自己啓発書が発するメッセージはたしかに力強く、読む人を惹きつける魅力に溢れている。だが、男性はそんなメッセージと現実との間で、身動きが取れなくなっているようにも見えた。

うつ、のち晴れ。

 明確なビジョンを持てば、人は精神的にタフになれるのだろうか?キャリアとうつの関係に詳しい、ジャパンEAPシステムズの松本桂樹EAP事業本部長に尋ねたところ、意外な答えが返ってきた。

 「残念ながらそうとは限らないと思います。自分のキャリアを具体的に思い描こうとする人ほど、じつは職場の突発的な変化に弱かったりする。頭の中で作り上げたキャリアパスと現実とのギャップに耐えられなくなってしまうんですよ」

 入社したら花形部署で経験を積み、28歳で米国留学してMBAを取得。帰国後は外資系企業に転職し、35歳で年収1500万円を稼ぐビジネスパーソンを目指そう――なんてことを考えていても、実際には地方の工場勤務になるかもしれないし、忙しくてとても勉強どころではなくなり、TOEFLの高得点がとれないかもしれない。いつのまにか予想もしなかった人生を歩んでいる自分に、「俺、何をやっているんだろう」と落ち込んだり、「将来が見えない」とため息ついたり。そんな人は少なくなさそうだ。

 こんなふうに未来の目標についてあれこれ思い悩む人が「思考人間」なら、今という時間をめいっぱい楽しむ人は「感覚人間」と呼ぶべきか。このうち、環境の変化に強く、うつになりにくいのは後者だと、松本さんは話す。

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西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー

うつをきっかけに、生き方や働き方を見つめ直した人々にフォーカス!うつに負けない、うつを乗り越えるための知恵と活力を探っていく。

「『うつ』のち、晴れ 鬱からの再生ストーリー」

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