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美人のもと

気を抜くと、口もとから「美人のもと」が消えていく

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第3回】 2008年1月9日
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 ヒトが飲み物を立って飲む姿をよく見かけるようになった気がする。昔は立って飲み物を飲んでいなかったのか。そうではないが、飲む頻度は増えているように思う。水分補給の重要性をなんとなく感じているからだろうか。特に女性が外で水分を摂ることは増えているように思う。

 美人が透明な水を飲んでいる姿は、美しい。

 美人は水分が少なそうな印象がある。しかし、人間であるから、水分が欲しい。そして水を求める。水に辿り着き、飲む。この瞬間だ。美人がさらに美人になる。少しゆっくりとした速度で飲んでいく。たいていその飲み物を右手で持ち、左手は自由になる。その左手が重要。軽く握っている感じだ。軽いグー。別にグーにしなくてもいいのだが、グー。美しくかわいい。

 どこかにチカラを入れたいのか。でも、別に力む必要はない。いや、あるのだ。当たり前だが、飲む瞬間、ヒトは口を開ける。口を開けるとき、油断すると脱力してしまう。脱力を顔で表せと言われたら、たいていの人が口を開ける。しかし、脱力ではいけない。水の勢いに対して無頓着になる。そして何より、顔がだらしなくなる。どうやら「美人のもと」は口から逃げていくことが多いようだ。口を開けながらも油断していない姿が重要なのだ。それを支えるのがグーだ。

 さて、街に出てみよう。今日も女性が立って水分補給している。しかし、左手がパーな人が多い。しっかりしたパーではなく、弱々しいパー。水分補給と同時に「美人のもと」は減っていくことも知らずに。脱力している。パーさんがグー美人に勝っているのはじゃんけんだけだ。

*あんかけ

 あんかけは正直だ。美人にやさしい。食べ物なのに反応する。食べ物というか、焼きそばや中華丼などにかかった付属品程度のものなのに。

 あんかけといえば、あのとろみである。とろみのためにがんばっている。そのとろみは永遠ではない。食べていると、徐々にドロドロがサラサラになっていく。血液なら歓迎させる現象であろうが、あんかけはドロドロしていてこそ、存在意義があるように思う。しかし、それは、はかない。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


美人のもと

『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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