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美人のもと

タクシー

西村ヤスロウ [広告プランナー]
【第29回】 2009年7月8日
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 タクシーで嫌な思いをしたことのある人は多いと思う。運転のしかた、会話、匂いなど期待しているものと違うと不快になりやすい。

 一方、女性が苦手だという運転手さんも多い。理由は様々だが、女性客を避けたくなるという話を聞くことがある。どうも女性とタクシーは相性が悪いようだ。

 道に出て、ちょっと手を上げて乗り込み、目的地まで。これはやはり便利だし、タクシーがないとかなり困ってしまうこともある。できればタクシーとは仲良くしておきたい。

 美人はタクシーと仲がいい。もちろん嫌な思いをすることはあるけれど、降りた後いつまでも文句を言ったり、同じような文句を繰り返したりはしない。嫌な思いをしそうな時はそれなりに対処するし、どうにもならなかったら降りることもある。嫌な思いは最低限にする工夫をしている。

 何よりも乗り方がうまい。まずはっきり手を上げて止める。私は乗りたいのだと。「乗車拒否」と怒っている人を見るが、たいてい面倒くさそうに手を上げていて、本当に乗りたいのかわからない場合が多いのだ。

 そして、行き先を告げる。「渋谷」とか名詞で終わらず、「渋谷へお願いします」と言う。それだけで運転する人は気分が違う。そして、できるだけわかりやすく経路や目的地を言う。はじめての場所でもいくつかの手がかりを言ったりして自分が行きたい場所をうまく伝える努力をする。気持ちのいい時間が欲しいなら自らつくるべきである。

 社内の会話。たいてい天気の話から始まる。その受け答えで会話すべきかどうかを運転手さんは判断する。自分がどうしたいかの意思表示をその時にさりげなくすればいい。「つまらない話をずっと聞かされた」と言う前に、自分の態度をはっきりするべきだ。

 携帯電話を使う時も一言断る。運転している人は、突然後ろで話が始まると驚く。一言断れば、ラジオのボリュームを下げたりして、配慮してくれるものだ。

 おつりも財布の中を把握し、少し工夫した払い方をするとお互い気持がよくなる。たとえば、お金を渡す時に「1020円出します」とか金額をはっきり言うだけで相手は計算しやすくなる。お互い笑顔だ。

 気付けばとても快適な空間になっている。タクシーを快適な空間にできれば「美人のもと」は確実に増えていく。快適な移動時間をつくれば美しさは育つものだ。

 「ウンちゃんがバカでさぁ」という人がいる。「ウンちゃん」などと言っている時点でタクシーと仲良くなれないだろう。自らの態度を考え直すべきである。

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西村ヤスロウ [広告プランナー]

1962年生まれ。プランナー。趣味は人間観察。著書に『Are You Yellow Monkey?』『しぐさの解読 彼女はなぜフグになるのか』などがある。


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『経』に好評連載中の西村ヤスロウ氏によるエッセイ。「美人のもと」とは、女性なら誰しも持っているもの、「美人のもと」を磨き続けるためのコツを解き明かす。

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