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元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記

超小型電気自動車で「道を街」に変えてしまおう

伊藤慎介 [株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長]
【第6回】 2015年2月18日
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  “天落”奮闘記の第6回からは、超小型の電気自動車というビジネスになぜ筆者が挑戦することにしたのか、そのビジネスを通して何を実現したいと思っているのかについての解説を盛り込んでいきたい。

 その最初となる今回は、「道」と「クルマ」と「街」の関係性について述べたい。

電気自動車には街と生活を変える潜在力がある(写真はイメージ)      Photo:Petair-Fotolia.com

排ガスと騒音が無くなれば
街と生活が大きく変わる

 約10年前に会った電力会社の方の発言がきっかけで、筆者は電気自動車の虜になった。

 「電気自動車は、社会に多大な迷惑をかけている排ガスや騒音が出ないという意味で、これまでの自動車にはない素晴らしい価値があります。自動車メーカーの中には、電気自動車はガソリン自動車と比べて航続距離が短いため、欠点のあるクルマと考える人が多いですが、それは間違いだと思います」

 街を走るクルマが電気自動車だけになると、我々が当たり前のように我慢している排ガスの臭いやクルマのエンジン音から解放される。そう考えると、電気自動車にはこれまでのクルマにはない大きな潜在価値があるのだ。

 そして、街から排ガスと騒音がなくなると、「窓を開ける」「外で食事をする」ということが当たり前になっていく。

 今は寒い季節なので考えにくいかもしれないが、季節の良い春や秋の天気の良い日に、外で食事をする、外でミーティングをする、オフィスの窓を開けて仕事をするというライフスタイルが送れるようになれば、毎日が豊かになった気持ちになるのではないだろうか。

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伊藤慎介 [株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長]

いとう・しんすけ/株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長。1973年生まれ。京都大学大学院工学研究科卒業後、1999年に通商産業省(現、経済産業省)に入省。経済産業省では、自動車用蓄電池の技術開発プロジェクト、スマートハウスプロジェクト、スマートコミュニティプロジェクトなどの国家プロジェクトを立ち上げた後、2011~2013年には航空機武器宇宙産業課において航空機産業政策に従事。2014年7月に経済産業省を退官し、超小型電気自動車のベンチャー企業、株式会社rimOnOをznug design根津孝太と共に設立。


元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記

経済産業省の官僚としてキャリアを積んできた伊藤慎介氏。しかし、新しいコンセプトの電気自動車を世に出すべく退官。株式会社rimOnOを設立した。官僚として定年まで勤めて政府系団体のポストに就くのが“天下り”だが、伊藤氏は官僚という“天”の地位から“下る”のではなく自ら“落ち”、リスクを背負って起業した。しかし、伊藤氏はそれによって産業政策についての新たな視点を得た。本連載では今の日本に求められるイノベーションとは何なのか、新たな産業の創造には何が必要なのか、官僚を辞めリスクをとって起業し、奮闘したからこそ見えてきた視点・視角をお届けする。

「元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記」

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