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40代からの人生の折り返し方 野田稔

老後破産しないために40代でやるべきこと

野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]
【第2回】 2015年3月2日
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自分がリストラ対象だと思っていい
わかりやすい指標とは?

自分がリストラ対象だとわかったら何をすべきか
Photo:naka-Fotolia.com

前回は、40代のビジネスパーソンがリストラ対象にならないためには、どのようなキャリアを達成していなければいけないかについて紹介した。今回は最初に、リストラ対象になったと思っていい端的な指標を紹介しておこう。前回のシリーズ「50代からの人生リセット術」でも紹介した基準ではあるのだが、これが最も致命的になる年代が40代なのだと思う。

 それは、自分より2階層上の役職に就いた同期が誕生した瞬間だ。

 もっとも、この瞬間は、言ってみれば不安が現実化したにすぎない。出世で差がつくのは結果であって、予兆はその前からある。その予兆が前回示したように、40代の自分がどのような存在になっているのか。社内だけでなく、社外にもその名は売れているのかどうかなのだ。

 出世の階段も複雑系の時代に入ってきた。大企業でも、いったん本流から外れて関連会社などに出た人間が、本社に呼び戻されて社長になるというケースが出てきている。

 つまりは、現在は傍流であっても、数年後の本流には決してならない、とは言い切れないのだ。逆もまた同じだが、自分が今は本流にいないからと出世を諦めるのは早い。

 考えてみれば、業界で評判の人間がその会社の本流であるとは限らないものだ。しかし、傍流だが一言居士で業界の有名人、という例も多数ある。

 むしろ、本流にいないからこそ、成功体験や既存事業の呪縛が薄く、新しい価値を生める人間であることが多い。社内だけでなく、業界の別の場所でも通用するような人間こそが、会社の次代のリーダーになるべきなのだ。

 すなわち、傍流にいるからダメとも限らないし、本流にいるから安心とも限らないということ。ただ一つ確かなことは、どこであろうと、成果が出ていないのはやはり問題だ。

 そう言うと、今の仕事が合わないから成果が出ないと短絡的に考え、青い鳥を追いかけて、自己申告を繰り返し、社内で次々と異動を繰り返す例がある。

 しかしながら、今の仕事で成果が出せない人間が、外に出て急に活躍できるわけはない。だから、この場所が嫌だからという理由で今の職場から出るのはあまり賢い選択ではない。よほど合わないなら別だが、まず今の職場での働き方を見直して、成果を出す努力をすべきだろう。

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野田 稔 [一般社団法人 社会人材学舎 代表理事]

明治大学専門職大学院グローバル・ビジネス研究科教授/株式会社リクルートホールディングス リクルートワークス研究所 特任研究顧問。野村総合研究所、リクルート社新規事業担当フェロー、多摩大学教授を経て現職に至る。日本テレビ系列「ズームインスーパー」、NHK総合「経済ワイドビジョンe」「Bizスポワイド」、NHKEテレ「仕事学のすすめ」などメディアでも活躍。主な著書に『組織論再入門』『中堅崩壊』(以上ダイヤモンド社)、『二流を超一流に変える「心」の燃やし方』(フォレスト出版)『企業危機の法則』(角川書店)など多数。


40代からの人生の折り返し方 野田稔

40代は時計で言えば、ちょうど昼の12時を回った人生の午前中が終わったばかりだ。人生折り返し、1日に例えれば、午後をいかに過ごすか。黄昏が訪れる前に上手に人生を折り返す方法をこの連載では考える。

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