ダイヤモンド社のビジネス情報サイト
課長の覚悟
【第5回】 2015年3月6日
著者・コラム紹介バックナンバー
寺松輝彦

部下から辞表が提出されたとき、「去る者は追わず」
という考えでいいのか?
信頼される課長になるために必要なこと

1
nextpage

信頼している部下から辞表が提出されるのは、課長にとってはショックなこと。しかしそれは、自らを振り返る機会でもある。部下が悩みを打ち明けられるような関係を築けていただろうか? 真の信頼関係があっただろうか? ある課長の悩みと、著者自身の若き日の失敗から学ぶ。

部下の悩みを知っているか?

 あなたの部下は、あなたに悩みを打ち明けるでしょうか?

 よく悩みを言ってくれる。それに対してアドバイスをして、部下はこころよく受け入れ、その悩みを解決している――こう自信を持って言える人は、立派な管理者です。

 でもそれは、自分がそう思っているだけの独りよがりかもしれません。

 嫌なことを言うと思うかもしれませんが、じつはこう考えたくなることがあったのです。

 最近、研修に参加した人で、悩んでいた課長のお話です。

 とても信頼していた部下がいたそうです。よくコミュニケーションも取れ、部下はあれこれ悩みを言ってくれていました。それに対して真剣に相談に乗り、部下との関係はうまくいっていたと思っていました。ところが、急に辞めてしまったのです。

 いくら説得しても、不満を聞き出し善処しようとしても、辞める意志は固く変わりませんでした。

 「いいえ、会社にも、仕事にも不満はありません。ただ新しい世界で再挑戦してみたいのです」
「それだったら、いまの会社でもできるよ。きみの希望を言ってごらん。内容によってはすぐとはいかないが、きみには力があるし実績もあるから、いずれ希望の仕事に就けると思う」
「いいえ、それでは、ご迷惑がかかります。ともかく決意したことですし……」

 こう言って辞めていったそうです。この課長は、部下のほんとうの悩みは知らなかったと反省されていました。

1
nextpage
スペシャル・インフォメーションPR
ダイヤモンド・オンライン 関連記事
いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

いまの科学で「絶対にいい!」と断言できる 最高の子育てベスト55

トレーシー・カチロー 著/鹿田 昌美 訳

定価(税込):本体1,600円+税   発行年月:2016年11月

<内容紹介>
子どもの豊かな心を育て、頭と体を伸ばしていくために親が知っておきたいことについて、最新の科学研究をもとに「最も信頼」できて「最も実行しやすい」アドバイスだけを厳選して詰め込んだ貴重な本。子にかけるべき言葉、睡眠、トイレトレーニング、遊び、しつけまで、これ一冊さえ持っていれば大丈夫という決定版の1冊!

本を購入する
ダイヤモンド社の電子書籍
(POSデータ調べ、11/20~11/26)


注目のトピックスPR


寺松輝彦 

福岡県生まれ。早稲田大学文学部英文学科卒業。(株)社員教育研究所にて、営業、教育教材開発、研修プログラム開発、主任講師、子会社経営などを経て、1988年より(株)コスモ教育の代表取締役。(株)アイウィル主任講師、中小企業大学校(経産省管轄)の講師等を務める。ほか、各企業の社員研修や、多数の商工会議所、県商工会連合会、経営者協会等のセミナーにて講演。
著書に『できる新入社員になる!』(ダイヤモンド社)『主任係長実力アップクイズ40』(PHP研究所)『技術者が営業をきわめる本』(PHP研究所)がある。


課長の覚悟

課長はもっともプレッシャーを受けるポジション。リーダーシップをとり、部門の成果を上げなければならない。そのためにどう考え、何をしなければならないか、どう行動するか、3万人を超える管理者を育てたベテラン研修講師が実際に経験したエピソードを交えながら、具体的な方法と言葉がけをアドバイス。現場のリアルな悩み解消に役立ちます!

「課長の覚悟」

⇒バックナンバー一覧