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キャッシュフロー改善!資金繰りの掟
【第12回】 2007年12月25日
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高橋敏則 [公認会計士、税理士]

設備投資の際は資金繰りの悪化に注意!

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購入と賃貸、どちらが有利か?
購入と賃貸、どちらが有利か?

 設備投資は会社がキャッシュフローを稼ぎ、成長するために不可欠です。しかし、設備投資には多額の資金を必要とします。しかもその資金は長期間寝てしまいます。

 さらに設備投資をすると水道光熱費や維持管理費などの運転資金がかかります。人件費削減のために投資した場合を除き、人件費もかかってしまいます。それだけでなく、設備投資をした後は、在庫の増加や売上債権の増加を伴うので、目に見えない運転資金が必要になってきます。投資の効果が営業キャッシュフローとしてあらわれるまでには時間がかかりますので、投資をした後は一時的に資金繰りが極端に悪化します。企業活動の中で一番資金繰りを苦しくするのが設備投資なのです

 また設備投資にはリスクがつきまといます。予定通りの収益やコスト削減効果が得られないこともあります。さらに現代は経済環境が激変する時代です。いつ予測不可能な事態が発生して、投資が価値のないものになるかもわかりません。借入金による設備投資はさらにリスクを増大させます。

 したがって、設備投資をするときはその金額を最小に抑えたいところです。といっても必要な投資規模を小さくすることもできません。そこで貸事務所、貸倉庫、貸店舗、貸工場の利用を検討してみましょう。本社事務所や倉庫を借りるのは当然のこととして、現在では店舗や工場を借りている会社が少なくありません。設備を賃借して投資額を最小に抑えることが資金繰り改善に最も効果があります

 さらに賃借なら撤退をするときも容易になります。

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高橋敏則 [公認会計士、税理士]

1956年、千葉県生まれ。中央大学商学部卒業。79年、公認会計士二次試験合格後、外資系会計事務所、監査法人を経て独立し、高橋会計事務所を開設、現在に至る。中小企業の経理・財務・税務の指導を行うほか、相続税コンサルティングに従事。各種セミナーの講師としても活躍中。

 


キャッシュフロー改善!資金繰りの掟

企業経営にとって永遠のテーマである資金繰り。ポイントはキャッシュフローの改善だ!この連載では、すぐに使えて効果を期待できるセオリーを紹介。

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