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肥満以外にもあった!
睡眠時無呼吸症候群の意外な原因

渡邉芳裕
【睡眠時無呼吸症候群編】

眠っている間に呼吸が止まってしまう病気・睡眠時無呼吸症候群(SAS)。原因には「肥満」がよく挙げられるが、「実はファッションモデルのような小顔の女性も発症のリスクがある」と太田総合病院記念研究所附属診療所・太田睡眠科学センターの千葉伸太郎所長は指摘する。大きないびきを伴うことが多く、潜在患者を含めると4人に1人が該当する可能性があるこの病気。放置すれば、不眠症、心筋梗塞や脳梗塞、交通事故のリスクも高まるが、その原因とその治療法について千葉所長に聞いた。(聞き手/医療ジャーナリスト 渡邉芳裕)

実は「小顔」の人も
無呼吸症候群のリスクが!?

――「睡眠時無呼吸症候群」とは、どのような病気なのでしょうか。

千葉伸太郎(ちば・しんたろう)
太田総合病院記念研究所附属診療所 太田睡眠科学センター・睡眠外科学センター所長 東京慈恵会医科大学准教授。日本睡眠学会認定医、日本耳鼻咽喉科学会専門医。1961年生まれ。東京慈恵会医科大学卒。スタンフォード大学医学部睡眠&生体リズム研究所客員講師。

 睡眠時無呼吸症候群は、眠りについた後、普段のような呼吸がしにくくなり、一時的に呼吸が止まってしまう病気です。呼吸が止まることで、血液中の酸素濃度が下がったり、血圧が急上昇するため、さまざまな病気を引き起こすリスクが高まります。また、睡眠が分断され、安眠できなくなるので、睡眠障害を引き起こし、心身に悪影響を及ぼします。

 代表的な症状は、眠っているときに大きないびきをかき、それに相反するように突然いびきが止まり、その間、呼吸も止まってしまうというものです。これは眠っている最中に起こることなので、本人は自覚できません。自覚症状としては、朝起きても疲れがとれない、頭痛がする、昼間に強い眠気に襲われるといったことが挙げられます。

 ただ、日本では、睡眠時無呼吸症候群の認知が低いこともあって、自覚症状だけでこの病気を疑う人は少ないのが実状です。睡眠中の大きないびきや不自然な呼吸を、家族や周りの人に指摘されて、病院を訪れるケースがほとんどです。

――どんな人が睡眠時無呼吸症候群になりやすいのですか。

 最も多いのが肥満体型の人です。とくに、20歳を過ぎてから肥満になった人は、睡眠時無呼吸症候群になりやすいですね。それは、体だけでなく、舌も太ってくるからです。もともと舌は顎の中にさまっており、舌が太っても顎の骨より前には出てこられないので、のどの奥に下がっていきます。すると、空気の通り道である気道が狭くなり、睡眠中に呼吸がしにくくなります。

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