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トンデモ人事部が会社を壊す

採用される側も会社を選ぼう!
採用方法でダメな会社を見分ける5つの注意点

山口 博
【第21回】 2015年4月21日
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採用担当者が一所懸命進めている中途採用のプロセスが、候補者からはあきれられている状況が、多くの会社で生じている。採用手法の巧拙は、企業の成長度を測るバロメーターだ。売り手市場の今日、採用活動は企業が候補者を選ぶ場のみにあらず、候補者がしっかりと会社の成長度合いを見極める場でもあるのだ。

“3点セット”の提出を強要する会社は
なぜ業績が伸びないのか?

 先月、総務省が発表した、2015年2月の全国有効求人倍率は1.15倍で、実に1992年以来22年ぶりの高水準を示している。

 あくまで全体で見れば、の話ではあるが、候補者が企業を選びやすくなっている。こうした状況の中で、採用面接において、候補者がしっかりと採用担当者を見極めたり、会社の成長度合いを判断したりするポイントをご紹介したい。

企業に選ばれることばかりに目を向けず、採用プロセスで企業を見抜く目を持とう  Photo:taniho-Fotolia.com

 今回、取り上げるポイントは5つ。最初のポイントは、応募書類だ。多くの企業では、候補者に、応募にあたって3点セットの提出を要求する。履歴書、職務経歴書、志望動機書の3点である。さすがに少数派になったが、未だに履歴書は手書きでなければならないとしている会社があることは驚きだ。

 昨今は、履歴書と職務経歴書を一体にして記述する欧米型の紹介書も普及しているが、ある著名なグローバル流通企業の日本法人ですら、ファイルが3点でないと受け付けなかったり、履歴書はひな形どおりでないとプロセスを進めない。人材紹介会社は、半ばあきれながら、しかしお得意さまの言いなりになってそれらを候補者へ強要している。

 こうした会社は、人材を採用するという目的よりも、採用の手順と形式をより重視しているのであろう。理由はさまざまあるかもしれないが、統一された書式やプロセスを逸脱することをよしとしない、いわば変化に対して柔軟ではない側面が見て取れる。業績伸展できない企業の典型例である。

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山口 博

やまぐち・ひろし/慶應義塾大学法学部政治学科卒(サンパウロ大学法学部留学)、長野県上田市出身。国内大手保険会社課長、外資系金融保険会社トレーニング・シニア・マネジャー、外資系IT人材開発部長、外資系企業数社の人事部長、人事本部長歴任後、現在、コンサルティング会社のディレクター。横浜国立大学大学院非常勤講師(2013年)、日本ナレッジ・マネジメント学会会員。近著に『チームを動かすファシリテーションのドリル』(扶桑社、2016年3月)がある。

 


トンデモ人事部が会社を壊す

サラリーマンの会社人生のカギを握る人事部。しかし近年、人事部軽視の風潮が広まった結果、トンデモ人事部が続々と誕生している。あっと驚く事例をひもときながら、トンデモ人事部の特徴や、経営陣がすべき対処法などを探っていく。

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