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高まる保険金支払いの不正疑惑
内紛止まらぬ日本興亜の窮地

週刊ダイヤモンド編集部
2009年7月13日
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日本興亜損保の現社長と前社長の対立に焦点が当たっている。だが、同社で最大の問題は保険金支払いの先送り疑惑である。仮に不正が発覚すれば、損保ジャパンとの来春の経営統合に影響しかねない。週刊ダイヤモンド編集部の取材で、先送りに関する新たな事実が明らかになった。これでも不正はなかったと現社長は言い切れるのだろうか。

 6月25日に開催された日本興亜損保の株主総会は、およそ大手損保会社のそれとは思えない“内輪もめ”に終始した。

 約200人が入る会場内、議長である兵頭誠社長の発言に対し、与党株主からは「了解!」「異議なし!」「議事進行!」の大声とともに、割れんばかりの拍手が巻き起こる。

 最大の見せ場は松澤建前社長とのやりとりだった。

松澤前社長「損保ジャパンはサブプライム関連の損失が拡大する可能性がある。日本興亜は経営統合を急いで行なうべきなのか」

兵頭社長「株主様(松澤前社長)は過去の経験で現在を見ている。しかし、私は現在の経験で未来を見なければならない。それが(私とあなたとの考え方の)違いだ」

 この回答に松澤前社長が爆発。

松澤前社長「人をバカにするのもいい加減にしなさい!」

兵頭社長「してません」

松澤前社長「してますよ」

兵頭社長「してません」

 あまりのバカバカしいやりとりに、株主総会の様子を映すモニターが置かれた記者室では、何度も失笑が漏れた。

 さらに元役員らOBからも意見や質問が相次いだが、発言途中で打ち切られた。

 終盤には別の元役員が兵頭社長に対して激高。

 「なんですか! その株主を見下す態度は! おちゃらけて笑っているのは社長だけだ!」

 兵頭社長は「反省しております」と頭を下げたものの、同元役員の発言も途中で打ち切られ、兵頭社長の再任を含めたすべての議案は承認された。

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