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元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記

起業で仕事は100倍楽しくなる!
リスクを恐れず未来を創ろう

伊藤慎介 [株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長]
【第10回・最終回】 2015年4月22日
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増えているインキュベーションオフィス
筆者が入居している所も破格の条件だが…

Photo:ra2 studio-Fotolia.com

 筆者が入居しているオフィスは、「ベンチャーKANDA」という東京都の公社が運営しているインキュベーションオフィスの一角にある。

 このベンチャーKANDAだが、大手町の経団連会館から徒歩5分という絶好のロケーションにありながら、18平方メートルという広さで管理費込み約4万円という破格の家賃設定となっている。

 これだけの好条件なので、入居希望者が列をなして待っているだろうと思いきや、下の写真にある通り常に埋まっているとは言い難い状態となっている(注:看板がない部屋には入居企業がいない)。

 入居条件として「起業家精神に満ちた設立1年未満」のベンチャーのみを対象としていること、東京都が運営していることもあり公序良俗に反しないビジネスをする企業に限っていること、入居できるのが延長を含めて最長2年に限定されていることなどの制約があるが、それにしてもなぜこれほど好条件の施設が常に埋まり続けていないのかと思ってしまう。

 加えて、事務室の担当の方に伺うと、都内の近隣にも民間が運営しているインキュベーションオフィスが複数あり、同じような条件で入居できるという。

 都内では最近、ベンチャー企業向けのインキュベーションオフィスが増えている。大手デベロッパーが丸の内、日本橋、虎ノ門、代官山などで展開しているものがその代表例だ。

 これまでの大手デベロッパーといえば、豪華なオフィスビルにおしゃれな飲食店やショップなどでテナントを惹きつける街づくりを展開するというのが常識だった。しかし、最近ではハードやサービスよりも人に重点を置こうとする傾向を感じる。ハードやサービスだけでは差別化しにくくなったのが要因なのかもしれない。

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伊藤慎介 [株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長]

いとう・しんすけ/株式会社rimOnO(リモノ)代表取締役社長。1973年生まれ。京都大学大学院工学研究科卒業後、1999年に通商産業省(現、経済産業省)に入省。経済産業省では、自動車用蓄電池の技術開発プロジェクト、スマートハウスプロジェクト、スマートコミュニティプロジェクトなどの国家プロジェクトを立ち上げた後、2011~2013年には航空機武器宇宙産業課において航空機産業政策に従事。2014年7月に経済産業省を退官し、超小型電気自動車のベンチャー企業、株式会社rimOnOをznug design根津孝太と共に設立。


元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記

経済産業省の官僚としてキャリアを積んできた伊藤慎介氏。しかし、新しいコンセプトの電気自動車を世に出すべく退官。株式会社rimOnOを設立した。官僚として定年まで勤めて政府系団体のポストに就くのが“天下り”だが、伊藤氏は官僚という“天”の地位から“下る”のではなく自ら“落ち”、リスクを背負って起業した。しかし、伊藤氏はそれによって産業政策についての新たな視点を得た。本連載では今の日本に求められるイノベーションとは何なのか、新たな産業の創造には何が必要なのか、官僚を辞めリスクをとって起業し、奮闘したからこそ見えてきた視点・視角をお届けする。

「元経産官僚・伊藤慎介の“天落”奮闘記」

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