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部下の心をつかむ上司力トレーニング
【第3回】 2007年10月23日
著者・コラム紹介バックナンバー
前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

プレイングマネージャーが陥る落とし穴

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自分の頑張りだけでは限界が訪れる

 ひと昔前の管理職といえば、社内で決裁の判を押す、部下の指導を行う、といった「マネージャー」業務が主でした。

 ところがバブル崩壊後、日本企業はリストラと並行して管理職ポストを激減させ、組織のフラット化を促進。その結果生まれたのがプレイング・マネージャーという存在です。

 何となくカッコいい響きがありますが、経営側にとっては、利潤を生まない専任マネージャーを置くよりも、売り上げに貢献する現場のプレーヤーを管理者と兼任させたほうが、それだけ人件費が抑えられるという背景があります。

 こうして、今の上司世代は、営業などの第一線に立ちながら、管理職として部下のマネジメントを行い、さらには諸々の会議にも出席しなければならないという複雑なポジションを任されることになりました。現代の上司には、「プレーヤー」と「マネージャー」、この2つの両立が求められているのです。

 とはいうものの、数字などで個人の成績がはっきり見えやすいのは、「プレーヤー」の部分です。そのため、どうしてもマネージャー業務が手薄になる傾向があるのです。

 そもそも、通常、プレーヤーとして優秀だからこそ、プレイング・マネージャーに抜擢されます。そのため、部下に対して「自分には苦もなくできることが、どうしてできないんだ」という感情を抱きがちで、つい「教えているより、自分でやってしまったほうが早い」と一人で仕事を抱え込む傾向があります。

 その結果、さらに忙しくなり、部下の面倒を見る時間がどんどん少なくなっていくという悪循環に陥るのです。

 同情すべき点は多々ありますが、部下側からすれば「いくら大変でも部下の面倒くらい見ろよ。それが仕事だろう」というのが本音であり、また悲しいかな、正論でもあるのです。

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前川孝雄 [(株)FeelWorks代表取締役/青山学院大学兼任講師]

株式会社FeelWorks代表取締役、青山学院大学兼任講師。
1966年兵庫県明石市生まれ。大阪府立大学経済学部、早稲田大学ビジネススクール・マーケティング専攻卒業。株式会社リクルートで「リクナビ」「ケイコとマナブ」等の編集長を歴任後、多様な働く人の価値観に精通した知見を活かし、2008年に株式会社FeelWorks設立。コミュニケーション循環を良くすることで温かい絆を育み組織の体質を変えていく「コミュニケーション・サイクル理論」(CC理論)を構築。「絆」と「希望」作りによる人材育成というユニークなコンセプトで話題を集め、『上司力研修』『キャリアコンパス』『Feelリーダーシップ』など独自プログラム、人間味溢れる講師育成にも力を注ぎ、多くの企業で好評を博している。
その親しみやすい人柄にファンも多く、人を育て組織を活かす「上司力」提唱の第一人者として自ら年間100本超のセミナーもこなす傍ら、テレビコメンテーター、コラム連載などでも活躍中。現場視点のダイバーシティマネジメント、リーダーシップ開発、キャリア論に定評がある。
主な著書に『若手社員が化ける会議のしかけ』(青春出版社)、『女性社員のトリセツ』『上司力トレーニング』 (共にダイヤモンド社)、『勉強会に1万円払うなら、上司と3回飲みなさい』(光文社)、『はじめての上司道』(アニモ出版)、『頭痛のタネは新入社員』(新潮社)、『組織「再起動」プログラム』(ビジネス社)など多数。2011年度から青山学院大学で「キャリアデザイン特別講座」の教鞭もとる。

ブログ 「前川孝雄の“はたらく論”」 http://ameblo.jp/feelworks-maekawa/
ツイッターアカウント @feelworks

 


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