
ストレスがたまったときにあらわれる反応のうち、働く人がいちばん見逃してしまいがちなのが、「ココロ」に関するものです。
私は、ココロがストレスでダメージを受けて、「知」「情」「意」のいずれかに悪い影響が出てしまっている人をしばしば見かけます。
たとえば、「知」に関するものでは、感覚機能や記憶力、判断力が鈍るという症状があります。
私のカウンセリングルームのすぐ近くに桜の木があって、毎年きれいな花を咲かせるのですが、ある年、相談者の男性が満開の時期にカウンセリングにやってきました。私が「桜の花、きれいだったでしょ?」と言うと、 「えっ、桜なんて咲いてましたか? 全然気がつきませんでした」とキョトンとしていました。
その道を通らなければカウンセリングルームには来られないので、目に入らないはずはないのですけれど……。その男性も、仕事上のストレスで感覚機能が鈍っているために、桜の花は視界に入っても、見てはいなかったのでしょう。
そのほか感覚が鈍くなる例としては、好きなものに興味がもてなくなったり、食欲や性欲などの欲求がなくなったりします。
ストレスがたまると 情緒も不安定になります。怒りっぽくなったり、涙もろくなったり。あるいは嬉しいはずなのに喜びを表現できないというのも、ストレスが邪魔をしてしまっている例です。さらに、ストレスは「意」にも悪い影響を与えます。具体的には、注意力や集中力を鈍らせてしまうのです。
働く多くの人が、ストレスと聞いて連想するのが「うつ」だと思います。
なぜ、うつになってしまうのかについては、最近、精神科医の先生などが書かれたわかりやすい本がたくさん出ていますので読んでいただくとして(原因は一つではない、ということは言えます)……、ここでは私が働く人に対するカウンセリングをしていて、よく目にするパターンを紹介します。これは、どこの会社でも見られるパターンです。
定価(税込):1,575円 発行年月:2012年5月
<内容紹介>
ドラッカー教授のすべての著作、目次やあらすじ、読みどころを紹介。「どの本に何が書いてあるか」が一目でわかる。「日本における分身」上田先生ならではのドラッカーとのやりとり、翻訳秘話も満載。巻頭カラーは、ほぼ日で話題の人気対談、糸井重里×上田惇生「はじめてのドラッカー」を収録。史上初のブックガイド!
