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【第68回】 2015年5月7日
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小栗正嗣 [週刊ダイヤモンド編集部論説委員]

トヨタ生産方式は他業種にも適用できる!
純利益2兆円を生む組織力を徹底分析
『トヨタ式人づくりモノづくり 異業種他業種への導入と展開』

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いよいよ決算シーズン。日本製造業の雄であるトヨタ自動車は今期第3四半期時点で純利益1兆7268億円(連結)を計上し、通期での純利益2兆円の突破が目前、変わらぬ強さを見せつけています。今回ご紹介するのはまさにそのトヨタを分析した『トヨタ式人づくりモノづくり 異業種他業種への導入と展開』。製造業以外にも適用できる「トヨタ生産方式」の真髄を、この連載でほんの少しお見せしましょう。

2期連続で最高益を更新
トヨタ自動車の強みとは

 トヨタ自動車の力強さが際立っています。2015年3月期は2期連続の最高益更新が確実。連結売上高26兆5000億円、連結当期純利益はついに2兆円を突破する勢いです。日本製造業の代表選手の面目躍如でしょう。

 評者は15年前、自動車業界担当としてトヨタを担当していました。当時の連結売上高はざっと現在の半分(13兆円)ながら、すでに日本の最強メーカーの名をほしいままにし、一人勝ちといっていい状況でした。

 この会社の強さはどこからくるのか、何がすごいのか――。当時、取材した同社の経営幹部はこう語っていました。

 「強みは現状否定だと思う。うちの企業風土を一口で言うなら〝変わらざるは悪〟でしょうね」

 自動車産業等、モノづくり研究で知られる藤本隆宏・東京大学教授も、トヨタという組織体をこう評していたものです。

 「トヨタの社員は、まずどんな問題があるかを語ろうとする。トヨタの真のコアコンピタンスは〝変革する能力〟にこそあると見ています」

 変革力を源泉はこの会社のDNAというべき「トヨタ生産方式」に他なりません。

 その基本コンセプトである「ジャスト・イン・タイム」(必要なものを、必要な時に、必要なだけつくる)「にんべんのつく自動化」(自働化、異常時に機械を止め原因を究明する)や「ムダの排除」などには最終答案がありません。改善には終わりというものがない。トヨタのDNAは、もっともっと、と変化を促すものなのです。

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小栗正嗣 [週刊ダイヤモンド編集部論説委員]

1963年長野県生まれ。早稲田大学法学部卒業後、1987年ダイヤモンド社入社。『週刊ダイヤモンド』編集長を経て、2014年より現職。


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