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ロジカルイングリッシュ
【第5回】 2015年5月27日
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有元美津世

「検討します」は英語にできない!?
言いにくいことを伝える方法

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日本における「検討します」は、遠まわしな断り文句の1つだ。しかし、異文化コミュニケーションでは、トラブルのもとでしかない。どうすればいいのだろうか?

「検討します」「善処します」が
ダメな理由

 売り込み(営業)に対して、興味がなければ興味がないと、はっきり言おう。ズルズルと興味があるようなフリをしていると、「興味がないのならないで、何で早く言ってくれなかった?!」とトラブルの元になる。

 日本人がよく使う「検討します」の直訳はI’ll think about it.となり、「善処します」はI’ll try.で、「難しいです」はIt’s a little difficult. だ。

 しかし、このような表現は、相手にまだ交渉の余地があると期待をもたせてしまう可能性があるのだ。

 たとえば、「難しい」といっても、「難しいけど何とかなるのか」「難しい原因を解決すれば何とかなるのか」「今が駄目ならいつならいいのか」などなど、さまざまな解釈が可能だ。

異文化コミュニケーションで、「検討します」はトラブルのもと!

 「考えておく」は、数日後に「考えておく、ということだったが、その後、どうなりましたか」というフォローアップが入り、最悪、「考えておくといったじゃないか!」と相手が逆上することもある。できない場合は、はっきりとできない旨を伝えよう。例を紹介しよう。

× It would be difficult for us to discount the price. Thank you for your understanding.
(値引きするのは難しいでしょう。ご理解ありがとうございます)
 We are unable to discount the price.
(値引きはいたしかねます)

 悪い例の「Thank you for your understanding.」は決して間違いではない。ネイティブスピーカーも利用する表現だ。

 しかし、日本人の場合、「ご理解ありがとうございます」という意味で乱用する人が多い。相手に譲歩や無理な依頼をしているのでなければ、こうした表現は必要ではない。

 悪いニュースを伝えるときにトーンを和らげたければ、unfortunately やI’m afraidを使おう。具体的な例を紹介する。

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有元美津世

大学卒業後、日米企業勤務を経て渡米。日本企業のアメリカ立ち上げに携わり、MBA取得後、独立。16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルタントとして、日米企業の技術ライセンスや市場調査に携わった。現在は投資家として世界経済の動向を追っている。在米30年。
20年以上にわたる国際ビジネスでの実務経験を基に書かれた語学書では、実際にビジネス現場で使われる英語表現を紹介しており、豊富な例文が「かゆいところに手が届く」と多くの読者から支持されている。
「外資系の人事担当者で知らない人はいない」という20年以上のロングセラー『英文履歴書の書き方』を筆頭に、『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』『これからを愉しむ大人の英会話』(すべてジャパンタイムズ刊)など著書26冊。韓国語や中国語にも翻訳され、韓国、中国、台湾で出版されている。CNET Japanなどでコラムも連載中。


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