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実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

「借金してでも金払え!」
幸せな再婚を打ち砕く前妻の守銭奴ぶり(下)

露木幸彦 [露木行政書士事務所代表]
【第5回】 2015年6月6日
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>>(上)より続く

 「アンタがどうなっても知ったこっちゃない!借金をしてでも耳を揃えて全額払ってもらうから!!」

 万が一、直美さんの言う通りに、剛さんが銀行やクレジット会社等で借入をした場合、大変なことになります。

 なぜなら結局、家計収支が赤字のままでは、借金を返済するお金がないので、前月の借金を返済するために今月、また借金をする…という自転車操業に陥り、借金はどんどん膨らむばかりで、いずれ剛さんが経済的に破綻するのは目に見えているからです。

 このままでは本当に取り返しのつかない事態になりかねないので、一刻も早く手を打たなければなりません。しかし、いくら赤字を補填する方法を探し当てても、あまり意味がありません。もっと根本的なところ、つまり家計収支の赤字を解消する方法を探さなければなりません。

 しかし前述の通り、収入の増加や支出の減少が難しいとなると、直美さんは納得がいかないかもしれませんが、美咲さん、美月さんの養育費を見直す以外に方法はないのです。

 現在の剛さんは、自分の収入だけで養育費を満額支払うことは困難なのだから、養育費の見直しは避けて通れません。直美さんにはそう念押ししたのですが、それでも直美さんは現実を直視せず、過去のイザコザを蒸し返してきたそうです。

 「だまされた!アンタが養育費をちゃんと払うって言うから、渋々、離婚届に判を押したのに。養育費を途中で減らされるって分かっていたら、離婚してあげなかったんだからね!もう、どうしてくれるのよ!!」

 当時の剛さんが、離婚を渋る直美さんを説得すべく「養育費は妻直美の言い値を約束するから、その代わりに離婚してほしい」と軽口を叩いたかどうかは今となっては定かではありませんが、今さら「言った、言わない」をめぐって押し問答をしても、ますます出口は見えなくなります。

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露木幸彦[露木行政書士事務所代表]

つゆき・ゆきひこ/行政書士、フィナンシャルプランナー。1980年生まれ。国学院大学卒。男性の離婚相談に特化した行政書士事務所を開業し、開業から6年間で有料相談件数7000件、法律文書作成900件を達成。公式サイトは1日訪問者3300人、会員数は1万3000人と、業界では最大規模にまで成長させる。2008年よりドコモ、au、ソフトバンクの公式サイトで法律監修を担当。四半期に一度、大相談会を開催している。主な著書に『結婚貧乏~結婚してはいけない人を避ける方法』(中央公論新社)、『離婚のことばハンドブック~今すぐ解決したい人のキーワード152』(小学館)、『男のための最強離婚術』『男の離婚 賢く有利に別れるための6つの成功法則』(共にメタモル出版)などがある


実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦

昨今の離婚事情は複雑化している。夫が借金、浮気、暴力を繰り返して妻に愛想を尽かされるという「昭和型離婚」ばかりでなく、足もとでは「草食系離婚」も急増している。妻が多重債務、不倫、ヒステリーなどを繰り返し、真面目で優しい夫がそれに絶えられなくなって離婚を決意するというパターンだ。そうしたなか、離婚トラブルで悩み悶える男性が増えている。一度離婚トラブルに発展すると、男性は多くの精神的・物理的な負担を強いられる。到底納得できない理不尽な離婚トラブルに意図せず巻き込まれた場合に備えて、普段から対処法を考えておくことは必要だ。「男性の離婚相談」に特化し、数多くの相談実績を誇る行政書士の露木幸彦氏が、毎回実例を挙げながら、男性が陥り易い離婚トラブルへの対処法を指南する。読まずに泣くか、読んで笑うか――。現在離婚トラブルで悩んでいる人もそうでない人も、「他人事ではない男の離婚」について考えるための参考にしてほしい。

「実例で知る! 他人事ではない「男の離婚」 露木幸彦」

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