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「婚迷時代」の男たち

離婚後の人生は男女で明暗分かれる? 未来系めざす「離活」妻 「離婚うつ」に苦しむ夫

西川敦子 [フリーライター]
【第7回】 2009年4月24日
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 藤原紀香の「未来系離婚」以来、婚活ならぬ「離活(りかつ)」がさらに盛り上がっている。離活とは、もちろん離婚活動の略語。離婚後に慰謝料や養育費などをばっちりもらえる、好条件の離婚を目指し、水面下でこっそりおこなわれる活動のことである。

離活を目指す妻と離婚におびえる夫。たがいに疑心暗鬼のカップルは増えている?

 今年4月からスタートしたNHKの金曜ドラマ「コンカツ・リカツ」で、一気に認知度がアップ。「離婚は女性にとって未来のためのステップ」という風潮も高まっていたことから、あちこちの雑誌やテレビ番組で取り上げられるようになった。

  なかには「夫の携帯電話はまめにチェックを」「カバンの中身もよく確認して」などと手とり足とり離活指南をおこなうものもある。これらの情報に、我が妻がひそかに刺激を受けているとしたら――と、気が気でない男性も多いことだろう。

「離婚うつ」に脅かされる30代男性たち

  「離婚は結婚の10倍のエネルギーを消耗する」といわれる。これは男性にとっても女性にとっても同じだ。

   しかし、女性の雇用受け皿が未整備なこともあり、離婚の制度は慰謝料をひとつとっても男性にとって必ずしも有利ではない。場合によっては、離婚によってうつ、退職、経済的困窮など、さまざまな「悲劇の連鎖」が引き起こされることも――。「未来系離婚」などと胸を張れない窮状に陥ることがめずらしくないのだ。

 荘司あつしさん(仮名・38歳)もそんな一人だった。

  「下の子の世話で忙しいんだから、食事くらいあんたが作りなさいよ。友達のご主人はみんなそれくらいやってるわよ」
  「熱が40度?実家に帰ってお義母さんに面倒を見てもらえばいいじゃん」

 当時、大手不動産会社で営業マンをしていた庄司さんは、中小企業から転職入社したばかり。プロパー組に負けないよう、必死の努力を続けていた。毎晩、終電で帰宅すると家にたどり着くのは午前1時過ぎ。おかげでいつも体が重く、頭痛やめまいも激しかった。

子育て中の妻と多忙な夫。心がすれ違いやすい時期だ

   一方、妻は4歳の長男と生まれたばかりの次男の世話に明け暮れていた。

 だが、子どもが熱を出そうが、嘔吐しようが、頼りになるはずの夫はいつも不在。いつしか心は離れ、彼に乱暴な言葉を投げつけるようになっていたという。喧嘩は日を追うごとに深刻化し、やがて離婚話へと発展するようになった。

別居中の妻子に収入を貢ぎ、
自身は「もやし生活」

 妻の暴言に耐えかね、とうとう家を出て別居を始めた荘司さん。しかし、この決断は彼をあきらかに不利な状況へと追い込んだ。

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西川敦子 [フリーライター]

1967年生まれ。上智大学外国語学部卒業。編集プロダクション勤務を経て、独立。週刊ダイヤモンド、人事関連雑誌、女性誌などで、メンタルヘルスや介護、医療、格差問題、独立・起業などをテーマに取材、執筆を続ける。西川氏の連載「『うつ』のち、晴れ」「働く男女の『取扱説明書』」「『婚迷時代』の男たち」は、ダイヤモンド・オンラインで人気連載に。


「婚迷時代」の男たち

仁義なき最新の婚活事情から、結婚をビジネスにする企業、結婚生活や離婚の実態までを徹底取材。「結婚」という2文字に翻弄される男たちの姿を追う。はたして「結婚」は男を幸せにするのか――。

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